更年期のストレスと美容にいい!? 話題の成分「ギャバ」のありがたすぎる効能。摂取のコツは3種類
ギャバってどんな栄養素?
「ギャバ(GABA)」とは、Gamma Amino Butyric Acidの頭文字をとった略称です。
「γ-アミノ酪酸」と呼ぶこともあります。
ギャバは、人間の脳や脊髄に多く存在して神経伝達物質として働き、ストレスを和らげる、疲労感を軽減する、血圧を下げる、睡眠の質を上げるなどの効果が期待できます。
最近は、ギャバを含有した食品が数多く販売されていることもあり、健康に役立つ栄養素として注目されているのです。
ギャバは美容にも嬉しい効果が
実は、ギャバは健康だけでなく、美容効果も期待できます。
たとえば、ストレスは血行不良や冷えを悪化させるため、むくみ太りや肌のターンオーバーの乱れ、肌荒れなどの原因になります。
ギャバの摂取でストレスが緩和されると、太りにくくなったり肌がきれいになったりなどの、美容効果にもつながりやすくなるのです。
ギャバの効果的な摂取方法
個人差がありますが、ギャバを1日30~100mgほど摂取すると、その効果を実感しやすくなるといわれています。
以下では、ギャバの摂り方を3つご紹介します。
【1】食べ物からの摂取
ギャバが含まれる食材には、穀物(玄米、発芽玄米)や野菜(かぼちゃ、大豆もやし)、発酵食品(キムチ、ヨーグルト)、果実(ぶどう、メロン)などがあります。
ただし、食べ物のギャバの含有量はあまり多くないため、1日の摂取量を食材のみで満たすのは大変です。
サプリメントや機能性食品と組み合わせましょう。
【2】サプリメント
ギャバをサプリメントから摂取するメリットは、ギャバを含む食材や食品のように消化にエネルギーを使わない分、吸収しやすいことです。
サプリメントを選ぶ際は、添加物が少ないシンプルな原材料で作られているものがおすすめ。
ギャバは過剰摂取リスクは低いといわれています。しかし、どのようなものでも摂りすぎはからだに負担をかけるため、パッケージに記載されている摂取目安量を守りましょう。
【3】機能性食品
ギャバが含まれる機能性表示食品は、お菓子(チョコレート、あめ、ガム)、飲料(コーヒー、野菜ジュース、お茶)、調味料(めんつゆ、酢)など、さまざまなものがあります。
食生活に気軽に取り入れやすいもので、ギャバを摂取できるのがメリットです。ただし、カロリーや糖分、塩分などが過多にならないよう注意しましょう。
つづき▶この記事の【後編】では、更年期のストレス対策におすすめの漢方薬についてお伺いします。
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<この記事を書いた人>
あんしん漢方 ライター 円山 真由佳(えんやま まゆか)
医薬品登録販売者。ドラッグストアでの医薬品・化粧品販売を経て、市販薬の使い分け方を広めるべく執筆・情報発信を行う。美容薬学・アロマテラピーの資格を保持し、インナーケアや女性の不調ケアにも精通している。表面的な悩みの奥にある潜在的な悩みをくみとり、対症療法ではなく根本改善を目的としたアドバイスを得意とする。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/
一般社団法人日本サプリメント協会理事長
後藤 典子(ごとう のりこ)
同志社大学文学部を卒業後、編集プロダクションを経て、医療・健康ジャーナリストに。Youtubeチャンネルで健康リテラシー向上のための情報を発信している。2023年よりSフードプロジェクトのリーダーとして、機能性表示食品ののぞましい発展を支援する活動をしている。
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