自分の意見が言えないあなたへ、〈1/8~1/14〉開運アクション【暮れの酉】
自分の意見が言えないあなたへ
世の中的に、「自分の意見が言えない」のはよくないことのように言われるじゃないですか。僕はそれに違和感を覚えるんです。意見と言われても、そこまで関心もないし、関心があったとしても、言葉にできるほどまとまっていない。意見が言えないんじゃなくて、「言うほどの意見がない」ってことのほうが多いんじゃないかと思うんですよね。少なくとも僕はそうです。
「意見を出し合って決めましょう」というような場で、意見が言えないときにモヤモヤするのは、みんなでなんとかしなきゃいけない場面なのになにもしていないように感じるからではないでしょうか。僕はこういう場面にでくわしたら、意見のある人の意見を聞いて、質問するようにします。そうしているうちに自分の中に関心が生まれるかもしれませんし、頭の中にあった考えがまとまって言葉になるかもしれません。そうでなくても、質問という形で場に関わることで、罪悪感はなくなります。
みんながみんなリーダーだったら「船頭多くして船山に登る」となり、意見をまとめるのが大変です。意見を出し合うことだけが多様性を生むのではなく、誰かの意見を受け止める役割とか、いろんな役割の人がともに働くのも、また多様性のある世界だと思うのです。仮になにもできなかったとしても、それに対して罪悪感を持ったというだけでよしとしてあげましょう。参加したかったけれど、うまくできなかっただけ。それで十分です。
本当は意見があるのに言えないというケースもありますよね。あの人みたいにしっかりと自分の意見を説明する自信がないから、反対されたらイヤだから、みんなにどう受け止められるか心配。ほかの人にどう思われるかを気にし出すと、自分の意見を言うのは難しくなりますよね。そういうときは無理しなくていいと思います。勇気を振り絞らなくてもいい。だって、言わないで済むぐらいの信念しかないのだから。
僕のお客さんで、独身時代は会社で自分の意見なんか全然言えなかったのに、母親になったら子どものことなら食ってかかってでも意見を言えるようになった方がいらっしゃいます。本当に言いたいこと、言わなきゃいけないことがあるときは、神様が勇気を与えてくれるんじゃないかと思ってます。なので、言えないなら言えないままでいいと思うのです。
自分の意見を言えない人って、発言の重みをわかってる人だと思うんです。「責任感が強い人」と言い換えてもいいかもしれません。言葉を発することに伴う責任を理解しているから、軽はずみに口にできないと思っている。反対に、他人の意見や提案に「それはおかしい」「あれはイヤだ」と批判や反対だけする人は、発言の重みを知らない人なんだと思います。意見を言った人、提案してくれた人の発言の重みを知っていれば、むやみに否定したりできないと思うのです。責任をわかっている人であれば、否定するのなら代替案を出すなりするはずですから。
>>「自分の意見を言う」ことが絶対正解か? >>
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