働くことの何が悪いの!? 「在宅ワーク」にハマり過ぎて、夫婦トラブルに悩むことになったワーママの誤算

2024.02.09 WORK

出産後、育児しながら働ける「在宅ワーク」を開始

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神奈川県に住む沙織さん(仮名・37歳/フリーランス)は、1歳年上の夫、3歳の娘の3人家族。沙織さんは結婚前まで、某証券会社で働いていました。ただ、夫が転勤族だったこともあり、夫の転勤が決まったと同時に会社を退職。その1年後に娘を出産。

子育ては楽しかったものの、もともと長く仕事をしていた沙織さんにとって、「家事、育児」の繰り返しな日々に味気なさも感じていたそうです。転職サービスにもいくつか登録したものの、夫の転勤を思うと「正社員」として働くのは難しい上に、近くに頼れる親族もいない環境だったことから、フリーランスの道を選んだそうです。もともと証券会社で長く勤めていたため、沙織さんは金融関係の資格をいくつか所持していました。

 

沙織さんはクラウドソーシングなどのツールを通じて、金融業に関するコンサルやライティングの仕事をフリーランスとしてスタート。取得していた金融関係の資格が強みとなり、好条件の仕事をいくつか安定して受注することができました。仕事を数件受けてみて「これはいけるかも!」と思った沙織さんは、開業してフリーランスとして仕事を始めるようになりました。

仕事の情報は、インスタやX(旧Twitter)などでチェック。同業者のフォロワーで意欲的に働く育児中のフリーランスママを見ていると、「私も、もっと頑張って働かなきゃ」という気持ちになったと、沙織さんは語ります。

フリーランスなので月収は変動があるものの、沙織さんの頑張りが実って、時には夫の月収を超える月もあったようです。やがて、育児をしながら働けることが楽しくなり、どんどん沙織さんは仕事にのめり込んでいきました。

まさか、この仕事が原因で夫婦の亀裂が生まれるとは、この時は考えもしなかったようです。

 

 

仕事にのめり込んでいくうちに、家の中がめちゃくちゃに

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夫は大手住宅メーカーの仕事で、忙しい時はなかなか家に帰ってこないことも。そのため、家のことにはほとんど手を貸せない状況でした。よって掃除、洗濯、料理などの家事は、すべて沙織さんがする必要がありました。ただ、沙織さんの仕事が忙しくなると、しだいに家事に手が回らなくなってしまったようです。

子どもは保育園に預けているとはいえ、沙織さんが仕事をしたい時間と子どもが保育園にいる時間がイコールではありません。もっと仕事をしたいのに、というタイミングでお迎えの時間になってしまうこともたびたび。ただ、家事は後回しになったとしても子育てだけはきちんとやりたいという思いがあったため、どんなに忙しくても子どもに絵本を読む時間、一緒に過ごす食事時間は確保するようにしたそうです。

沙織さんにとって、家事をしっかりできなかったとしても、子どもときちんと向き合う時間を作ることで「家のことを、ちゃんとやっているお母さん」という認識を持っていたのだそう。

ただその分、子どもに関する家事以外には手が回らず、気づけば洗濯物は数日おき、掃除する時間もなかったため、部屋の中には常にモノが散乱する状態だったそうです。
また、仕事が大量にある時はぐったりと疲れてしまうため、夫から夜誘われても「ごめん、今日は疲れているから」と、断る時もあったとか。

 

仕事で集中している時は、夫から話しかけられても「うるさい! 今仕事に集中しているんだから、どうでもいいことなら、後にして!」と怒ってしまうこともあったようです。

流石にこの時は、夫の表情はこわばり無言で部屋を後にしたそうです。そのまま一人で寝室に向かい眠りについた夫の様子を見て、沙織さんは反省。仕事が終わってから「あの時はごめんなさい」と謝ることもあったそうですが、夫は「別にいいよ」と苦笑いして対処してくれたとのこと。その時の夫の表情は、どこか決まりが悪そうで、心の底から「いいよ」とは思っていないような表情だったと、沙織さんは語ります。

夫は最初のうちはこのような「妻の態度」にも我慢していたものの、ある日その糸がブチンと切れたそうです。

 

 

家事を怠る妻に、ついに夫がブチギレ!

それは、夫の残業が続いて夜遅くに返ってきた時のことでした。どうやら夫は職場で上司に怒られたらしく、かなり不機嫌な様子だったとか。その日の夫は、ドアを開けるなり「なんで、こんなに部屋が汚いんだよ。いつも家にいるんだから、掃除くらいできるだろう?」とブチ切れだしたのです。

そんな夫に対し、沙織さんは思わず「だって、私も仕事をしているから仕方ないじゃない」と言い返しました。その言葉に対し、夫はさらに怒りを沙織さんにぶつけてきたそうです。

「そもそも沙織が仕事を始めてから、家でちゃんとしたご飯を作らなくなったじゃないか。いつもスーパーのお惣菜を適当に買って、米を炊飯器で炊いて『ご飯できた』みたいな感じだし。正直、スーパーのお惣菜は飽きたし、家でご飯食べたくないから、俺はいつも外で外食しているんだよ」

 

夫の言葉を聞いて、沙織さんはハッとしたそうです。沙織さんは在宅の仕事が忙しくなると、料理の時間を省くために、最寄りのスーパーでお惣菜を買ったり、時には生協の冷凍食品を使用することもあったそうです。どれも同じような料理ばかりになってしまうため、夫は味に飽きてしまったのでしょう。

家に帰るのが億劫になり、やがてまっすぐ家に帰らず、外で食事を済ませてくるように。また、部屋が散乱しているのを見るのも嫌になり、余計に家に帰りたくなくなったとか……。

夫の話を聞いて、仕事に夢中になり過ぎて「家事」をさぼっていたことを反省したと、沙織さんは語ります。

 

つづき▶【後編】では、一度は反省した沙織さんでしたが、仕事も順調でやりがいを感じていたので「仕事をしたい」という思いが止めることができませんでした。「妻」が取った行動とは?__▶ ▶ ▶ ▶ ▶

 

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