49歳女性が引きこもりに!? 原因はなんと「更年期の下痢」だった。便意をガマンできないのをどうにかしたい!
おなかがゆるい…ランチもカフェもおあずけ?
沙織さん(仮名・49歳)は、半年以上、下痢をしやすい状態が続いて悩んでいます。
「はじめのうちは、『食べ過ぎたかな?』『昨晩冷えたのかも?』と思っていたのですが、食事に気をつけても、おなかを冷やさないように気をつけても、下痢が続いて改善しません」
とくに、脂っこいものや甘いものを食べたり、コーヒーを飲んだりするとすぐ下痢をしてしまうという沙織さん。
「いつ下痢するかと気になって、友人とランチやお茶を楽しむこともできなくなってしまいました」
突然襲ってくる便意が恐怖!
ある日、久しぶりに美容院へ行った沙織さんにアクシデントが起きました。
「パーマをかけている最中に、突然便意が襲ってきたんです。でも、すぐトイレにも行けず、体勢を少し変えただけでももれそうになって……しばらく便意と戦う羽目になって大変でした」
なんとかその場は我慢できたものの、このままでは外出もままならないと落ち込む沙織さん。
「急におきる下痢のせいで外出するのが怖くなって、最近は家に引きこもりがちです」
下痢や軟便は女性ホルモンの減少が原因?
◆ 更年期に下痢や軟便が起きやすい理由
下痢や軟便は更年期の消化器症状のひとつです。
更年期になると、女性ホルモンの急激な減少により自律神経の乱れが生じるため、腸のぜん動運動や便の水分量などに不調をきたし、下痢や軟便になると考えられています。
また、更年期になる時期は女性にとって、子育てや仕事、親の介護などストレスが増えやすい時期でもあるといわれています。
精神的なストレスも下痢や軟便の原因となるのです。
また、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患、感染性胃腸炎なども下痢の症状があらわれるため、下痢が続く場合は内科や消化器内科などを受診することも大切です。
つづき▶【後編】では、更年期の下痢におすすめの漢方薬、選ぶときのポイントについて教えていただきます。__▶ ▶ ▶ ▶ ▶
<この記事を書いた人>
あんしん漢方薬剤師
清水みゆき
漢方薬・生薬認定薬剤師、JAMHA認定ハーバルセラピスト。製薬企業の研究所員を経て、漢方調剤薬局に8年間勤務。漢方薬の服薬指導、食事や養生法での健康づくりのサポート、ハーブティーやアロマの相談販売に従事。
現在も漢方調剤薬局で薬剤師として在勤しながら「ママのためのやさしい漢方」のサイト運営や漢方やハーブの通信講座やセミナー講師としても活動中。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/
1 2
スポンサーリンク