「うまおも」でも「ばおも」でもありません。「馬尾藻」の読み方、知っていますか?【漢字クイズ】

2024.01.26 QUIZ

「ホンダワラ」です。

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「馬尾藻」を辞書で引くとこのように記載されています。

ホンダワラ科の褐藻。浅海底の岩に繁茂する。よく分枝し、長い葉をもち、米俵形の気胞を多くつける。食用、肥料用、また乾燥させて正月の飾り物にする。太平洋岸および新潟以南に分布。類似種が多い。ほだわら。

出典:小学館 デジタル大辞泉

「神馬藻」とも書きます。

 

「馬尾藻」は漢名(中国での名称)からきています。また京都府のウェブサイトによると、丹後地方(京都府)ではホンダワラを“じんば”と呼び、昔から食べられてきたとのこと。演田仁・木村光子・村岡大祐『御竃神社の藻塩焼神事とアカモク』(藻類 (Japanese Journal of Phycology)58号、2010年)京都のほか、北陸(能登)・新潟などでも“じんば”と呼ばれていたとあります。

じんばの由来は、古代中国で呼ばれていた雅称(雅な名称)「神馬藻」からきているほか、神功皇后(日本の第14代天皇・仲哀天皇の皇后)の率いる神の馬の食べる藻からきている、という説があります。

 

海藻は日本の食卓に比較的馴染み深い食べ物です。ホンダワラもそのほかの代表的な海藻と同様、汁物や和物、お浸しなどさまざまな調理法で食べられています。

 

また有名なのは「藻塩」です。藻塩とは、海藻から取れる塩のことです。ホンダワラは藻塩作りに使われる海藻の一つとして知られています。

一般的によく知られている塩の製法では海水を蒸発させて塩を作ります。一方、藻塩の製法には海藻を海水に浸す工程があります。

海藻を簀 (す) の上に積み、いく度も潮水を注ぎかけて塩分を多く含ませ、これを焼いて水に溶かし、その上澄みを煮つめて製する。

出典:素材の違いで味わい多彩な藻塩 昆布はうま味たっぷり|NIKKEI STYLE(日経スタイル)-日本経済新聞(2024年1月11日閲覧)

藻塩に使用される海藻の種類やその作り方には地域によって違いがあります。

 

参考文献:宮下章『ものと人間の文化史11海藻』法政大学出版局、1974年

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