実は、働き盛りの40代女性が一番がんになりやすい!?【子宮頸がん日記#10】(前編)
40歳元ファッションスタイリストの子宮頸がん闘病記。子宮頸がんになるまでの経緯や治療法、その時々に思ったことや女性としての生き方などを包み隠さず綴ります。
【連載 子宮頸がん日記#10】前編
働き盛り・育児中の女性のがん羅漢率が高い
突然ですが、男性よりも女性のほうががんになる確率が高い事実をご存じでしたか?
国立がん研究センターの統計からみると、25歳から55歳という、まさに働き盛りの女性のがんの羅漢率が大きく男性を上回っています。55歳以降になると男性の割合が若干増えるものの、生涯を通して女性の方ががんになっているということがわかります。
がんは男性の方が多いというイメージはありませんでしたか? 女性の方が多いというのはちょっと意外ですよね。
子宮頸がんに絞って見てみると、子宮頸がんになった方の割合は、30代後半から40代後半にかけてもっとも多くなっています。子宮頸がんが通称「マザーキラー」と呼ばれるのもうなづけますよね。
まさに、子育て真っ盛り、働き盛りの時に、子宮頸がんになる方が多いんです。
子宮頸がんになった人の割合(東京都・女性)2019年
では、もし30代後半に子宮頸がんにかかって、検診に行かず現在40代後半になっていたとしたら……?
10年もの歳月の間に子宮頸がんが進行している可能性も大いにあります。
私が子宮頸がんになり、Instagramで公表し、検診の大切さを訴えたところ、投稿を見てくれた友人知人の間で、子宮頸がん検診ブームが起きました。
バリ島の日系病院が子宮頸がん検診プロモーションを作成したほどです。笑
その検診により、子宮頸がん予備軍ということがわかって手術(子宮頸部円錐切除術)した友人が2人います。また、様子見段階(中〜高度異形成)ではあるものの、半年に一度は必ず検診を受けるよう、医者に指示された友人も2人いました。
念のためお伝えしますが、私の交友範囲は広くありませんし、友人もそう多くはありません。それでも4人の友人が検診により、異変を見つけているのです。
ちなみに、はっきり子宮頸がんと診断されて、がん治療を経験した友人、知人は現時点で8人です。そのどなたも、がんが判明した時は45歳以上、ステージ3よりも上でした。
子宮頸がん(扁平上皮がんの場合)は進行がゆっくりなのが特徴で、数年かけて徐々に体を蝕んでいきます。私の場合は約10年でした。つまり、45歳以上でステージ3のがんになっていた友人たちは、逆算すると、30代後半で子宮頸がんになっていたと思われるのです。
子宮頸がんの初期症状はほとんどありません。ステージ1、2であれば「あれ?今月出血量多いかも?」レベルなので気がつきません。
だからこそ、定期的な検診が重要なのです。一般的に子宮頸がんは20歳からの検診が推奨されています。
若年層こそ、子宮頸がんの検診を行って早期発見が大切ということがわかりますよね。早くわかれば、子宮の温存も可能なのですから。
後編では私ががんを告知され、絶望した後の心境変化について綴ります。
▶▶【後編を読む】37歳でがん告知。すがるように検索するも「転移」「再発」「余命」の文字に絶望し…
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