
肌が老けやすいのは、寒暖差がある今⁉ 5つの「間違ったケア」が、肌老化をさらに加速させるってホント?【専門医に聞きました】
この季節にやりがちな、間違ったスキンケア5つ
乾燥しているからと、とにかく油分補給する等、そんな間違ったケアがほかにもあるそうです。今野先生に5つのやりがちNGケアを教えていただきました。
1.浴室でメイク落としはNG!
「クレンジングをお風呂でしている方、身体を洗う水温のシャワーで顔を洗うのは、皮脂を落としすぎて乾燥の原因になるのでNGです。 “ぬるま湯”で洗い流してくださいね」とのこと。洗顔には顔の表面温度に近い32~34℃くらいの、顔につけるとちょっとひんやりするくらいの水温が良いそう。皮脂は30℃くらいから流れだすため、逆に冷たすぎても汚れがきちんと落ちません。
2.頻度高めのピーリングはNG!
「乾燥してゴワつきが気になるからといって、ピーリングやスクラブを毎日やるのはNG。また必要以上にこすることもお肌によくありません」
3.化粧水前のオイルはNG!
「オイルが好きな人が多いようですが、洗顔後にいきなりオイルを使って角層内には届きません。まずは化粧水で潤いを入れて、肌土台を整えるのが先。化粧水は足りていない場合が多いので、とにかくたっぷり使いましょう」
4.乾燥ムケした皮をはがすのはNG!
「皮がちょっとムケたところをピンセットなどでピッとはがしてはダメ、無理に取らないこと。どうしても気になったら、めくれている部分をハサミでカット。傷になっていたら、ワセリンなどで保護しましょう」
5.曇りや雨の日、UV剤を塗らないのはNG!
「曇りや雨だからとUVケアをしないのは間違い。紫外線は肌を乾燥させ、肌の老化を加速させます。寒い季節も365日、必ずつけましょう。家にいても、です」とのこと。肌老化の8割は紫外線が原因だと言われていますが、快晴の日の紫外線を100%とした場合、曇りで約50~60%、雨の日でも約30%あるそう。紫外線が弱い日には、SPF、PAを弱めのものにして肌の負担を減らしつつ、きちんとUVケアをしていきたいですね。
セルフケアで肌の調子が良くならないなら、クリニックで抗乾燥&抗炎症ケアを
たっぷりの水分補給をしてみても、なかなか肌の炎症が改善されない、どうにも乾燥が止まらないとなったら、クリニックで相談してみるのも美肌への近道です。
「炎症や赤みのある肌あれがあったり、アトピー性皮膚炎や超乾燥肌の人には “ウィンセル導入”という施術がおすすめ。約1.4ナノメートルの超微細な水粒子を使用して、肌を土台から整える最新美容機器。肌に機器が触れることなく、美容成分の導入と保湿を同時にできるのが特徴で、肌悩みに合った美容成分を組み合わせたカクテル処方でパーソナルなケアが可能です。例えば、セラミド+トラネキサム酸といった美容成分を塗布すれば抗乾燥&抗炎症ケアに、エイジングが気になるならグロスファクターが豊富な幹細胞培養上清液も有効。シミ(老人性色素斑)と肝斑が混在する複合型のシミ治療にも活躍します」
「また“ウィンセル”と同時にできるメニューとしておすすめなのは、ビタミン類カクテルの点滴を行うと外からと内面から乾燥やかゆみにアプローチできますし、プラセンタ注射なら抗炎症効果やエイジングケア効果も狙うことができますよ」
M&Mスキンケアクリニック/東京神保町 https://skincare-clinic.jp/price/
- ウィンセル導入:導入剤を塗布して美容機器の前に20分間座るだけ。1回11,000~22,000円。溶剤により異なります。
- ビタミン点滴:6,600円
- プラセンタ注射:2,200円(2アンプル)
とにかく油分は間違い。乾燥を感じたら、まず保湿成分入りの化粧水で水分をたっぷり補給してから、油分でフタをしましょう。セルフケアで炎症や乾燥の改善がみられない場合にはクリニックへ。小さな炎症でもそのままにせず、正しいケアをしていれば、加速する肌老化を防ぐことができます!
【お話】
今野みどり先生
形成外科専門医。皮膚腫瘍外科指導専門医。医学博士。1989年川崎医科大学卒業、2001年M&Mスキンケアクリニック副院長、2014年には日本で最初の美容皮膚科である石井クリニックの院長に着任。患者が抱えるそれぞれの肌悩みに合わせた処方と、心に寄り添う治療に定評がある。
今野みどり先生
取材・文:中尾慧里 撮影:岡本卓大 ヘアメイク:NANA
スタイリスト:田中ゆかり モデル:秦麻里子
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