知られざるクレジットカードの「信用情報」「限度額」これをすると信用が落ちる(後編)
クレジットカードの信用情報に嘘は通用しない
ところで、クレジットカードの信用情報機関は、CIC(指定信用情報機関)、JICC(日本信用情報機構)、KSC(全国銀行個人信用情報センター)の3つがある。クレジットカードやローンを組んでいるあなたの信用情報もここに登録されている。ちなみに携帯電話の分割払いの場合、キャリアが提携しているファイナンス会社がこれらの信用情報機関に登録をしているはずなので、ほとんどの人がこれらの信用情報機関に登録されているはずである。それぞれを簡単に説明する。
CICは日本最大手で、クレジットカード会社の共同出資により設立した信用情報機関。クレカの信用情報といえばCICという方も多いのではないだろうか。次にJICCだが、こちらは元々消費者金融が中心となって設立した信用情報機関。銀行や消費者金融などの金融機関の多くが加盟している。そして最後にKSCだが、JBA(全国銀行協会)によって運営されている銀行系の信用情報機関となる。
上記の信用情報機関全てに加盟している場合もあるが、大抵は2つに加盟している会社が多い。ちなみに遅延を起こすと5年間、信用情報機関に記載されてしまうので、注意が必要だ。その他、支払い状況なども記録されているので、クレジットカードを作る際に、各社は加盟信用情報機関で個人情報を確認して、審査をしているという訳だ。
よってクレジットカードを新たに申し込みする際に、嘘を記載してもばれてしまうので、正しく記載することは言うまでもない。
今回は、キャッシュレス時代のクレジットカードの概要についての寄稿となったが、次回はどのようにしてクレジットカードを選べば良いのかといったあたりを中心に、お伝えしたいと思う。カードは上手に活用すると、特典を利用して豊かな日常を送れる。こうした点も踏まえて、あなたにあったクレジットカード選びの役に立てていただきたい。
<<この記事の前編:クレカを作るときのコツって?これをすると信用が落ちる(前編)
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市川 雄一郎/文
グローバルファイナンシャルスクール校長。CFP®。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。日本FP協会会員。日本FP学会会員。
1969年生まれ。グロービス経営大学院修了(MBA/経営学修士)。日本のFPの先駆者として資産運用の啓蒙に従事。ソフトバンクグループが創設した私立サイバー大学で教鞭を執るほか、金融機関の職員や顧客に対する講義や講演も行う。
「日本経済新聞」「日経ヴェリタス」「朝日新聞」「東洋経済」「週刊ダイヤモンド」などへの原稿執筆・コメント提供のほか、ラジオ日経などのメディア出演も多数。
本記事はリバイバル配信です
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