屋外で立ったまま求め合う…。イケメン上司との不倫に溺れた女性行員の末路は (後編)

2024.03.23 LOVE

翌日、晴れやかな気持ちで出社すると、事務職の女性が話しかけてきました。「ねえヒナタ次長って知ってる?前、一緒だったって言ってたよね」と。とタイミングの良さに驚いていると、彼女は続けました。「あたし前の店が一緒だったんだけどね、奥さんが浮気魔なのよ。ついにニューヨーク支店の行員たちにも手を出して、大問題になってるんだって」と。

 

アカネさんは言葉を失いました。そんなことは一言も聞いていなかったからです。「仕事はうまくいっているけど、ご家族はそうでもないのね。アメリカに留学した娘は1人がうつ病になって、もう1人は音信不通みたい。人生って平等なのかしらねぇ」と、彼女は続けます。

 

アカネさんは彼の言葉を思い出しました。『仕事と家庭、合わせて100点でいいんじゃない』のと。彼の場合は仕事が100点、家庭が0点だったのでしょうか。

 

「彼には手短にお礼メールを送って、それだけ。もう会っていません。でも彼のおかげで、大事なことに気づけました。欲張りすぎてもいけないんだなって。人生そこそこで良いかなって思いました」

そう語るアカネさんの目は晴れやかで、木々のような爽やかさと、水面のようなきらめきが感じられました。

 

▶▶「タワマンより遥か上のセレブが住む場所で…。情事に溺れた女性行員の末路【エリート銀行員たちの不倫事情】前編

 

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<文/綾部まと>

 

 

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