肌のうるおい、血液サラサラには「質のいい油」の摂取が欠かせない!圧倒的に足りていない【オメガ3脂肪酸】とは
オメガ3脂肪酸とは?
オメガ3脂肪酸とは、不飽和脂肪酸の一種です。
魚介類に含まれる「EPA(エイコサペンタエン酸)」や「DHA(ドコサヘキサエン酸)」、エゴマ油やアマニ油から摂取できる「α-リノレン酸」などが当てはまります。
血管や細胞をしなやかにし、老化や病気の予防に役立つため、いつまでも変わらない美しさと健康を目指す方には必須の栄養素です。
1.オメガ3脂肪酸の美容効果
オメガ3脂肪酸は、肌の潤いや弾力を保つ働きがあります。
オメガ3脂肪酸は、保湿成分であるセラミドの原料です。
摂取することでセラミドが増えやすくなり、肌の水分含有量がアップする効果が期待できます。
また、オメガ3脂肪酸は細胞を活性化するため、皮膚のターンオーバーの正常化を促し、肌荒れやしわ、たるみなどの予防にも有効といわれています。
2.オメガ3脂肪酸の健康効果
オメガ3脂肪酸は、血管のしなやかさを保ち、血液をサラサラにする栄養素です。
オメガ3脂肪酸の摂取は、動脈硬化を予防し病気(心筋梗塞や狭心症、脳卒中)のリスクを低下させる、中性脂肪を減らし脂質異常症を改善するなどの健康効果が期待できます。
また、オメガ3脂肪酸は、アレルギー疾患や認知症、目の機能などの改善にも役立つといわれています。
オメガ3脂肪酸が不足するとどうなる?
オメガ3脂肪酸は主に魚介類に含まれているため、魚の摂取量が減っている現代人は不足しやすい傾向にあります。
オメガ3脂肪酸が不足すると、前述した美容・健康効果と逆の状態になり、肌の乾燥や老化、心疾患や脳卒中リスクの上昇などにつながります。
また、脳は、ほかの臓器に比べて脂質の割合が多い部位です。
オメガ3脂肪酸が不足して脳の脂質バランスが崩れると、ストレスに弱くなったり認知症リスクが上昇したりする可能性があります。
魚を食べる機会が週に1回未満の方は、オメガ3脂肪酸の不足に注意しましょう。
後編では、オメガ3脂肪酸の効率的な摂取方法について解説していきます。
【前編】では、更年期悩みに多い肌不調に効果が期待されるオメガ3脂肪酸について、その効果や不足するとどうなるかについてお伺いしました。
▶つづきの【後編】では、オメガ3脂肪酸の効率的な摂取方法、40~50代の美と健康におすすめの漢方薬などについてお伺いします。__▶▶▶▶▶
<この記事を書いた人>
あんしん漢方 ライター
円山 真由佳(えんやま まゆか)
医薬品登録販売者。ドラッグストアでの医薬品・化粧品販売を経て、市販薬の使い分け方を広めるべく執筆・情報発信を行う。美容薬学・アロマテラピーの資格を保持し、インナーケアや女性の不調ケアにも精通している。
表面的な悩みの奥にある潜在的な悩みをくみとり、対症療法ではなく根本改善を目的としたアドバイスを得意とする。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。
一般社団法人日本サプリメント協会理事長
後藤 典子(ごとう のりこ)
同志社大学文学部を卒業後、編集プロダクションを経て、医療・健康ジャーナリストに。
Youtubeチャンネルで健康リテラシー向上のための情報を発信している。
2023年よりSフードプロジェクトのリーダーとして、機能性表示食品ののぞましい発展を支援する活動をしている。
●Sフードプロジェクト:https://s-food.net/
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