東京大学の4月の伝統行事「オリ合宿」とは?東大生が最適解がわからず、相談に殺到する1泊2日の旅

吉本興業で芸人をしています。さんきゅう倉田です。

38歳で東京大学文科ニ類に合格し、4月から2年生になりました。

東京大学には、「上クラ」「下クラ」という制度があって、上の学年が下の学年の面倒を見ます。クラスによる分類は、大学では珍しいようです。以前通っていた日本大学にはなかったし、他の国立大学でもクラスはあったりなかったりします。

このクラスの制度は、学生の連帯感を育み、孤独な学生を減少させ、学力や生活の質の向上を促します。どうして、クラスの制度がない大学が存在するのかわかりません。クラスがないなんて不合理です。学生の効用を考えない大学の怠慢の結果であると糾弾したい。

 

クラスの制度は、大学の運営にも役立っています。新一年生が大学関係書類を受け取りにキャンパスにやって来る日に、上クラが教室で待ち構えて、LINEグループに招待します。

そして、プレオリエンテーション通称「プレオリ」とオリエンテーション合宿通称「オリ合宿」の日程を案内します。

この数日後に行われる「プレオリ」では、同じクラスの1年生が一堂に会し、自己紹介を行います。この仕切りおよび教室の手配はすべて上クラが行います。ぼくのクラスは15人ほどの上クラと47人の下クラが参加しました。

 

 

恐ろしく難しい東大の履修登録

自己紹介の後は、授業の履修方法を相談します。東京大学では、入学してからの2年間は教養学部の所属になり、3年になると希望の学部に進学します。学部によって必要な単位の種類や数、平均点が異なるため、履修を誤ると行きたい学部に行くことができません。

そのうえ、英語中級の授業やゼミでは第8希望まで申請した上で抽選が行われ、一般的な英語の授業である英語一列と二列、英語論文について学ぶアレサ、スピーキングを学ぶフロウなどの英語系科目はクラスごとに履修方法が異なり、ほぼすべての学生を混乱させます。

選択科目も無数にあるため、これらを「履修の手引き」で科類ごとの必要単位を確認し、希望する学部ごとの必要単位を確認し、シラバス(講義・授業・評価方法など、授業計画をまとめた資料)で授業の内容を確認し、時代錯誤社が販売する『逆評定』で教員の評価を確認して、履修する科目を決定します。

さらに、ぼくのように英語以外の言語を既習として登録すると、第一外国語と第二外国語のどちらを英語にするべきか迷うことになります。

履修について、大学側から説明を受ける機会は全くないので、上クラの存在無くして履修を最適化することはできません。

長くなりましたが、プレオリではこの履修の相談を行いました。

そして、いよいよオリ合宿が催されます。

授業が始まる数日前に、1泊2日で旅行に出かける「オリ合宿」。クラスのほとんどが参加します。宿の予約、バスの手配、行程の決定はすべて上クラが行い、1年生は上げ膳据え膳で楽しむことができます。

 

【前編】では複雑な東大の履修登録についてお伝えしました。

▶つづきの【後編】では、この「オリ合宿」についてくわしく紹介します。__▶▶▶▶▶

 

 

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