子宮全摘。倦怠感やイライラが!ホットフラッシュもないし、ホルモン数値も問題なし。「更年期」とは違う?
体の節々の痛みを皮切りに倦怠感やイライラなどの体調変化が始まった
はじめまして。看護師をしている52歳のユリです。私は46歳のときに子宮筋腫が見つかり、子宮の全摘術を受けました。子宮がなくなったと同時に生理が停止し、膣が乾燥するようになりましたが、夫婦はセックスレスですし、生理時の面倒がなくなった喜びのほうが大きかったので、乾燥のことはあまり気にせず過ごしました。
47歳になったころから、体の節々が痛むようになりました。倦怠感もあって朝は布団から出られず、いつまでもダンゴムシのように布団にくるまっていました。当時は仕事が強烈に忙しく、看護師の仕事は常に緊張状態が続くので、ストレスが原因かもしれないと思っていました。
そのうち、イライラすることが増え、夫に当たり散らすようになりました。夫に話かけたときに返事がなかったり、適当に答えたりしている感じがしただけで怒りが沸点に達し、ヒステリックに怒鳴りました。
些細なきっかけでキレるようになった私を見た夫が「きっと仕事が大変だからだよ。そんなに忙しい仕事なら、辞めたら?」と気遣ってくれました。ですが、その言葉にもカチンときてしまい、「そんなこと簡単に言うな!」とまた怒鳴ってしまいました。あのとき、夫はよく耐えて、冷静でいてくれたなと思います。
心身にさまざまな変化を感じていたものの、この時点ではまだ、更年期の可能性は考えていませんでした。私の中で更年期は、ホットフラッシュ(ほてりや発汗)を伴う印象がありましたが、自身にホットフラッシュがなかったからです。いや、もしかすると心のどこかでは、更年期だと認めたくなったのかもしれません。もっとも気になっていたのがイライラだったので、うつ病の可能性を疑っていました。
血液検査するもホルモン値は更年期と呼べるほど低くない。医師に「気力で乗り切れ!」と言われ…
関節痛、倦怠感、イライラなどに悩まされながらも、やり過ごしながら多忙な毎日を送っていました。仕事中、患者さんにだけは、イライラして当たり散らすことをしなかったのが救いでした。恐らくイライラの矛先が、現場で感じる医療制度や法の限界面に向いていたからだと思います。
48歳の春、私は子宮全摘後の定期健診に行きました。医師に体調不良であることと、うつ病かもしれないからメンタルクリニックへ行ったほうがいいかを相談したところ、血液検査をすることになりました。医師は私の更年期を疑ったのかもしれません。検査の結果、ホルモン値はやや下がっていたものの更年期と呼べるほどではないとのことで、「気力で乗り切れ!」と励まされて診察は終わりました。
【前編】では、子宮摘出後に関節痛やイライラ、倦怠感を感じて受診したものの、更年期ではないと言われたユリさんについてお話いただきましました。
▶続きの【後編】では、ユリさんのイライラの矛先が夫に向かい、殺意さえ抱くようになったというユリさんの症状のその後、夫がとった行動についてお伝えします。__▶▶▶▶▶
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