内臓脂肪減少薬「アライ」56歳男性が飲んでみたら?「水面が見えないほどの油分。そして『絶対におならをしてはいけない』恐怖感」
話題沸騰の内臓脂肪減少薬「アライ」。有効成分「オルリスタット」が腸内での脂肪分解酵素リパーゼの活性を阻害、食事由来の脂肪分の吸収を抑制。脂肪分の約25%を便として排出できると期待されます。
4月の発売以来「実際に使ってみたらどうなるの……?」と関心が集まるのは、「脂肪分の25%を便として排出」が実際にどう起きるのかという点。「あまり予備知識もない状態で使ってみたのですが、まさか??の連続でした」と語るノブユキさん(仮名/56歳・自営業)に体験を伺いました。
服用ハードルが存在するものの、店頭では丁寧に説明して助けてもらえた
ノブユキさんは仕事の一部として投資も行うため、昨年オルリスタット製剤認可の記事を見かけたころから「ミノキシジル以来の大ヒットになるのでは」と注目していたのだそう。発売の報を聞いてさっそく購入を検討しました。
しかし、「アライ」には①18歳以上 ②腹囲が女性90㎝以上、男性85㎝以上 ③生活習慣改善の取り組みを行っていること、という3つの購入条件があります。身長180㎝、体重75㎏、腹囲85㎝のヒロノブさんは腹囲が条件下限のため、購入対象になるのかは確信がなかったものの、店頭で薬剤師さんに相談したところ丁寧な説明を受け、無事に購入できたそうです。
帰宅して開封した印象は「飲みやすそう」。小ぶりのカプセル製剤です。その日の夕食が唐揚げだったため、さっそく食後に服用しました。が、当日はまったく何の変化も感じず、飲んだことも忘れて眠りに就きました。
しかし翌朝、目覚めてトイレに行った瞬間から「服用していた」ことを一気に思い知らされます。
水面が見えないほどの油分。そして「絶対におならをしてはいけない」恐怖感
「服用したことを忘れていましたが、いつもより便がゆるめで、多めに出たなとは感じました。ですが立ち上がって便座を見た瞬間、つい声が漏れて……。エッ、何これ? 汚い話で申し訳ないんですが、水面が一面の厚い油膜で覆われ、排泄物が見えないんです。一体何が起きたのかと」
アライ公式サイトにも「アライ特有の事象」として「服用後には’油状’の便が出る」と記載がありますが、それが実際どのようなものかには個人差があります。
「私の場合、油膜の厚さは1mmほどでしょうか、その色は完全に排泄物でした。驚くというより怖くなって、すぐに流しました。すると、汚い話ですが、その油膜が便器の内面にべったりと付着します。半ばパニックで2回3回と流しますが、流れ切らない。しばらく繰り返してやっと流し終わったあとも、よく見ると水面周囲にはまだ油が付着しています。しょっぱなからアブラの洗礼を受けました……」
もともと予定のない日を選んで服用していたのですが、この日はもう怖くなり、家から一歩も出ずに過ごすことに。さらに数時間後、こんどは「ウェット感のあるおなら」に襲われます。
「肛門に付着した油分はウォシュレットで洗っても落ち切らず、紙で拭いても油がついてきます。自然と肛門がウェットな感覚に。さらに、便がやわらかいせいか、いつになくおならが出ます。それもプッというおならではなく、にゅっと染み出てくる感じなんです」
下痢の際、おならと一緒に排泄物が出てしまった経験は誰しもあると思いますが、「アライ」では便のニオイと色をした油が出てくるのだそう。
「勝手がわからず、最初の1回はおならを出してしまいました。すると、この一緒ににゅっと出た油がパンツを抜けてズボンにまで染みてしまって。たまたま在宅中で起きている間だったから、気づいて大慌てでトイレに走り込み、うわ染みてると驚愕して即座に着替えられました。でも、万が一寝てる間ならシーツについていたでしょう。ましてや仕事中や外出中なら、これはもう社会的死だなと。私はちょうど父の介護を始めたところなのですが、介護のおもらしみたいだとも感じました」
このことで「トイレ介護をされている親の気持ち」も想像できたといいます。
「アライ1日めはおならをもよおすたびにトイレに駆け込み、まずは座ってからおならをする必要がありましたが、やっぱり何回かに1回は間に合わずに漏らすんです。これって、夜間トイレに間に合わず、ベッドの脇に置かれた簡易便座で排泄する親の姿そのものですよね。彼のやるせない気持ちが理解できる得難い経験でした」
夜になってもこの戦いは続き、1日目はシーツの上にバスタオルを敷いて寝ました。
つづき>>>内臓脂肪減少薬「アライ」56歳男性が飲んでみたら?「従来の空腹の我慢が、そのままおならの我慢に変わる感覚です」
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