「みるみるAIに奪われる仕事」と、生き残る人が持っている「あまりに意外な能力」【池上彰の未来予測・前編】
「世界的に例をみない少子高齢化社会」「異常気象」「終身雇用制度の崩壊」「AIの台頭」
社会の変化のスピードがはやまり、誰しもが未来や人生の見通しが立てられない時代となっている。
日本に生まれること=幸福以外のなにものでもないはずだった。それは、もう過去の話なのか。
変化の激しい時代を生き抜かねばならない子供たちを育て、
遠い未来だった「老後」が少しずつ現実味を帯びてきているオトナサローネ読者にとって、
自分たちの将来はもちろん、子供たちが生活する未来の姿を想像するとなおさら不安が押し寄せます。
私たちの、日本の、未来は果たして―。
そんな永遠に解消されないような不安の中で生きている私たちに、よりどころとなるような未来のお話があります。
新刊『池上彰の未来予測 After 2040』(主婦の友社刊)で、池上彰先生がつづっている未来の話から、
自分たちが、日本が明るい未来を迎えるためには、今後どう行動していけばいいのかを、一緒に考えていきましょう。
「未来はこれから創るものです。そう悲観的にならなくて大丈夫ですよ」。帯に掲げられた、池上彰先生のこのメッセージに心が少し救われます。
ー2040年。
今の子供たちが働き盛りの大人になり、オトナサローネ世代は定年退職し老後を迎えるころ。
あなたは16年後の未来を想像したことがありますか?
「未来を想像する前に、
さかのぼって「16年前」の2008年、何が起きていたのでしょうか。
日本で初めてアメリカApple社製の「iPhone 3G」が発売された年です。
携帯電話の主流がスマホになる以前は、日本の電機メーカーには勢いがありました。ところがスマホが出てきた途端、そのさまざまな電化製品の機能が、スマホひとつにすべて入ってしまい、日本の電機メーカーも失速。
カメラひとつをとっても、場合によってはスマホのほうがよほどきれいな写真を撮れるということもあります。動画も、かつてはビデオカメラがなければ撮れませんでしたが、今はスマホやタブレットのカメラで高精度な動画が撮れます。
日本の電機メーカーは、高度経済成長期以降の成功体験にとらわれている間に、世界的なIT化・デジタル化の波に乗り遅れてしまったのです。
変化していく未来に対応し、よりよい未来を迎えるためには、「成功体験にとらわれない」ことが大切だとわかります。イギリスの経済学者であるケインズは、「この世でいちばん難しいことは、新しい考えを受け入れることではない。古い考えを忘れることだ」という名言を残しています。まさにそのとおりです。
2040年のあなたや日本が明るい未来を迎えるためには、今からどう行動していけばいいのかを、考えるきっかけにしてもらいたいと思います」
まず気になるのは、これから先に待ち構えるAI時代に仕事をできる人材でいられるかどうか。これは人生100年時代、自分自身にも大きく関わることであり、子育てをしているなら、教育にも関わることともいえる。
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