
「みるみるAIに奪われる仕事」と、生き残る人が持っている「あまりに意外な能力」【池上彰の未来予測・前編】
単純作業の仕事がなくなっていくとき、生まれる仕事とは
AI化が進むことによって、やはり“なくなる仕事”があるという。
「単純作業などをするアルバイトも、今後どんどん減っていくでしょう。ファミリーレストランでは、注文はタッチパネル、配膳は自動ロボット、という店が増えてきて、店のスタッフの仕事がなくなってきています。スーパーマーケットやコンビニエンスストアでも、セルフレジを導入する店舗が増えつつあります」
確かにスーパーやコンビニのレジがどんどんセルフレジ化している。最近は無人の店舗まで出てきていますね。ただ、ここまで聞いたところで、絶望するのはまだはやい!
「しかし過去を振り返れば、いろいろな仕事がなくなったけれど、それから今までずっと失業率が高いままというわけではありません。たとえば、かつては駅員が改札で1枚ずつ切符にハサミを入れていました。けれども国鉄がJRになる頃、自動改札機が導入されたことを機に、駅員の仕事はなくなり、人員が余ってしまいました。そこで特に国鉄の民営化に反対した国鉄労働組合(国労)の人たちが、嫌がらせとしてキヨスクの販売員に配置換えをさせられることもありました。
望まない配置換えをされた人たちはかわいそうですが、一方で民営化後のJRに目を向けると、鉄道以外の部分でも収益を上げる新しい企業に生まれ変わっています。たとえばJR九州の場合はホテル事業や外食事業に力を入れていて、関東や関西にも進出しています。またJR東日本は、IC乗車券『Suica』やクレジットカード『ビューカード』などの事業や、『エキナカ』などの商業施設の開発に力を入れています。JRでは、新しい仕事もどんどん生まれているわけです。
長年誇りを持ってやってきた仕事がなくなる人にとっては、2040年には暗い未来が待っていると思えるかもしれません。しかしそういうときは思い切って好奇心を持って、新しい仕事に挑戦するしかありません」
なくなる仕事の裏では、また新しい仕事が生まれるというのは過去が証明している。そのとき、変化の波にうまく乗るためには、“好奇心”を持って新しいことに挑戦することがポイントとのこと。そう考えると、ネガティブな変化の中にも、楽しみが見つけられそうですね。
前編記事ではAI化が進んだとき、なくなる仕事について紹介しました。続く後編記事では、テクノロジーが進化した未来もなくならない人間にしかできない仕事について紹介します。
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