「蟻蚕」の読み方、わかる?ヒントは蚕(かいこ)に着目!【漢字クイズ】
「ギサン」です。
【漢字解説】
「蟻蚕」を辞書で引くと以下のような解説が記載されています。
卵からかえったばかりの蚕。色は普通黒色で、体の表面は剛毛で覆われ、蟻のように見える。けご。ありご。
出典:広辞苑 電子辞書第六版 岩波書店
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「蟻」の解字
形音。虫+義(音)。音符の義は、ぎざぎざのある刃物の意味。ぎざぎざのある触覚をもつ、ありの意味を表す。
出典:新漢語林 第二版 大修館書店 電子辞書版
蟻の触覚はぎざぎざしていますが、蟻の義にはぎざぎざのある刃物という意味が含まれているのは興味深いですね。
【蟻の生態】女王蟻は子育てで超多忙だった!?
働き蟻と呼ばれる蟻たちがエサを獲ってくるため、女王蟻は巣の中でのんびりと暮らしているという先入観を抱く人もいるのではないでしょうか。しかし、女王蟻も働き蟻と同じく多忙です。女王蟻は産卵を繰り返し行い、家族を増やす役割を担っています。女王蟻は産んだ卵が幼虫になり、成虫になるまでの1~2カ月は何も食べず子育てに専念します。ちなみに、大人になった蟻たちは働き蟻として女王蟻の世話をします。
人間も一家で役割分担をし、協力し合って暮らしているように、蟻たちもファミリーで役割を分担し、支え合って暮らしています。
覚えておくと便利。「蟻」を含む慣用句を確認
最後に、「蟻」を含む慣用句を確認しておきましょう。
「蟻の甘きにつくが如し」
意味:人が利益のある方へと赴くこと
「蟻の熊野参り」
意味:多くの人が列をなしてぞろぞろ行くことのたとえ
「蟻の思いも天に届く」
意味:力が弱い人も一心不乱に願うことで、望みを達せられる
「蟻の這い出る隙もない」
意味:隙間が少しもなく、警固の厳重なこと
「蟻の穴から堤も崩れる」
意味:堅個な堤防も蟻のあけた小さな穴がもとで崩れるよう、わずかな手抜かりから取り返しのつかないことになる
※問題解説:オトナサローネ編集部
(意味や語源などは諸説ありますが、広く一般に知られているもので解説しています)
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