「富士山噴火の歴史から見る被害とは」3時間で首都機能が麻痺【池上彰の未来予測・後編】
変化の激しい時代を生き抜かねばならない子供たちを育て、
遠い未来だった「老後」が少しずつ現実味を帯びてきているオトナサローネ読者にとって、
自分たちの将来はもちろん、子供たちが生活する未来の姿を想像するとなおさら不安が押し寄せます。
そんな永遠に解消されないような不安の中で生きている私たちに、よりどころとなるような未来のお話があります。
新刊『池上彰の未来予測 After 2040』(主婦の友社刊)で、池上彰先生がつづっている未来の話から、
自分たちが、日本が明るい未来を迎えるためには、今後どう行動していけばいいのかを、一緒に考えていきましょう。
「未来はこれから創るものです。そう悲観的にならなくて大丈夫ですよ」。帯に掲げられた、池上彰先生のこのメッセージに心が少し救われます。
前編記事『池上彰の未来予測「富士山噴火は必ず起きる。その引き金になるのは……」【前編】』に続く後編です。
火山灰に村が埋もれる?時速100㎞のマグマ?富士山噴火の歴史から見る被害とは
その歴史を振り返れば、富士山噴火は実際に起こるのだという現実を突きつけられる。
「富士山は数万年前から火山活動を繰り返してきました。記録に残っている最も古い噴火は奈良時代末期の781年で、平安時代にも6度ほど噴火したとみられています。
富士山の大噴火で最も直近のものは、江戸時代の1707年12月(旧暦11月)に起きた「宝永大噴火」です。それから300年以上噴火がないのは異例のことで、火山学者は危機感を強めています。
この宝永大噴火も、噴火の4年前に関東地方での「元禄地震」、49日前に南海トラフでの「宝永地震」が起きた後に噴火をしています」
今すでにいかに危険な状態なのかを過去が物語っている。またその火砕流や火山灰などの被害状況の大きさも気になるところだ。
「宝永大噴火では、大量の火山礫れきと火山灰が噴出しました。日本上空には偏西風が吹いているため、富士山の西側よりも東側に灰は降り積もります。。火口の東側には、「宝永山」という山がありますが、最新の研究で、火山噴出物が堆積してできた山だとわかってきました」
山をひとつ作ってしまうほどの火山噴出物、その被害規模の大きさがうかがえる。
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