安物買いの銭失いって本当?ブランドバッグの費用対効果を考える

世の中に「安物買いの銭失い」という言葉があります。この言葉は、安いものを買っても、質がそれほどよくないためにすぐ買い換えなければならないことから、結局のトータルコストはかかってしまうため却って損になってしまう、という意味です。果たしてこのことわざは私たちの生活の上ではどうなのでしょうか?

安物買いの銭失いを検証すると…

 

ラグジュアリーなブランドバッグで「一生モノ」の呼び声が高い、HERMESのバーキンやケリーバッグが思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。これらのバッグについて検証してみます。

これらのバッグは、大きさや材質によって異なりますがほとんどが軽く100万円を超えるお値段になっています。ノンブランドバッグや一般的なバッグならば、バッグの種類にもよりますが、高くても1万円、2万円程度で手に入れることが可能ですよね。単純計算をすると、バーキン1個買うのを控えれば50回から100回一般的なバッグを買い換えることが可能だということです。

また他のラグジュアリーブランドのバッグでも、HERMESの他のバッグならば20万円から40万円程度ですから、5回から2回ほど買い換えが可能ですし、5種類から2種類買えることになります。

 

果たしてバーキンやケリーに「一生モノ」の価値があるのでしょうか?

 

まず、バーキンやケリーは、皮革でできているため、圧倒的に持ちがいいのが特徴です。ナイロン素材だと経年劣化してしまいますし、綿など布の場合も変色や経年劣化しやすくなります。これに対して、「革素材は使うほど馴染む」とされているように、革素材は長期使用に耐えることができ、味も出てくるのです。

また、HERMESのバッグは職人により手で作られているため、作りがしっかりしている、信頼感が高いと評価が高いのです。手作りゆえ流通量が少なく、買いたくても手に入らないと世界中でいわれています。少々重いものを入れても、多少乱暴に扱っても、壊れにくいのも信頼感のあるブランドの特徴です。たとえ糸のほつれが出てきた場合でも、メンテナンス制度がしっかりしており、きちんと修理してもらうことができます。

このようなことから、40歳で購入したとしても、定年まで、それ以降もしっかり使用することが可能です。

そして、バーキンやケリーは、ずっと同じ形で長年続けて生産されています。そしてこれからも生産されていくことでしょう。デザインが変わらず、しかも飽きのこないものといわれており、そもそも流行廃れがないのも大きな特徴です。使っていても、時代遅れと思われないシンプルなデザインも「一生モノ」とされる所以でしょうか。手に入れるときは驚くほど高額でも、一生使い続けていくことが可能ですので、結果的には1つ持っていれば他のバッグを買わなくて済むことになります。そうなると、HERMESのバーキンやケリーには、「一生モノ」の価値は存在するといえるでしょう。

 

他方、ノンブランドのバッグの場合、数か月使用していると壊れてしまったり、修理しようにも難しかったりするなどという場合も多いのがガッカリポイントです。壊れるというのは、通勤中などに起こると移動に困ってしまい、タクシーを使わざるを得なくなってしまったなど大変な思いをすることもあります。バッグの価格にプラスして損失も発生してしまう、まさに安物買いの銭失いでしょう。

 

 

ブランドのトレンドがある中で…

 

ちょっと考えてみてください。日本では、ブランドバッグを持っているだけで、何となくおしゃれに見える、流行にのっていると思いがちですよね。しかも、トレンドにより、ここ20年間でも「PRADA(プラダ)」、「LOUIS VUITTON(ルイヴィトン)」、「エルメス(HERMES)」、「シャネル(CHANEL)」、「コーチ(COACH)」、「フルラ(FURLA)」など、数多くのブランドが数年ごとにブームになっていますよね。これらのトレンドに目移りしませんか?

そして、HERMESのバーキンやケリーではなくても、流行で購入したLOUIS VUITTONやCHANELのバッグもブランドでメンテナンスや修理を受け付けており、長く使用することが可能です。ブランドとしての特徴である、持ちがいいというのも当てはまります。筆者は、LOUIS VUITTONのキーケースはかれこれ10年ほど使用していますが、全く問題ありません。特に壊れる様子もなく、劣化も感じず、同じものが店頭で販売されているため、古臭さも感じません。一生モノ、とはならないかもしれませんが、安心感や信頼感があります。以前職場の先輩から、LOUIS VUITTONのカバンを15年使用していても、まだ壊れない、と言われたのを思い出します。

LOUIS VUITTONやFURLAなどのバッグは、HERMESのバーキンなどと比べて安価に購入することが可能です。バッグも10万円代から30万円程度です。HERMESのバーキン1つ購入する値段で数個購入できます。LOUIS VUITTONに限らず、他のブランドのものでも「一生モノ」とはいえないまでも、メンテナンスサービスを実施しているブランドがほとんどですから、かなり長期間使用することが可能なのです。

また、ライフスタイルによって、そのときに必要となるバッグの形が変わってしまう、ということもあります。近年ノートパソコンを持ち歩くことも普通になってきたオフィスワーカーにとっては、大きなバッグも必要になってきて、今までのバッグが使い勝手が悪くなってしまっているかもしれません。また、休日のお出かけには、それほど大きなバッグは必要ないかもしれません。

このように、1個のバッグですべて用が足りるということが難しいのも、時計や小物などと違う点でしょう。そうなりますと、ライフスタイルが変化すれば、たとえ一生使い続けることができるバッグだとしても買い換えなくてはならない状況が生まれるということです。

 

「高物」買いの銭失いもあるため、コスト計算を

 

「安物買いの銭失い」は確かに存在するようですが、この反対もあるということに注意が必要かもしれません。「一生モノ」として頑張って貯金や節約して購入したのに、結局は一生使用することができなかった、という場合があるからです。

また、ご自身は流行に左右される方ですか?持ち物に飽きるタイプですか?流行に乗りたい方は、どうしてもトレンドのアイテムが欲しくなるでしょう。流行に左右されなくても、気分転換に持ち物を変えたいと思う性格ならば、やはり一生使い続けることは難しいことになります。そのため、バッグは使用できるけれど、ご自身が不要になってしまった、結局そこまで無理して購入する必要もなかったのでは、という事態も起こり得ます。

ポイントは、最低でも何年使用する予定なのかを考えて購入するようにすると、損失は少なくなります。20万円のバッグを購入する場合、10年使用するならば、コストは1年間に2万円ですが、5年ならば4万円です。2年ならば10万円です。10万円ならば、レンタル制度を利用してもう少しコストを下げることも可能でしょう。

もちろん「一生モノ」のバッグをずっと使い続けるのならば、それもアリですよね。お気に入りの1つとともに日々過ごせるのはとてもステキなことですから。しかしそうでない場合は、ご自身のライフスタイルや今後のライフステージによって、コストを考えてみると大きな損失を防止することが可能になります。実際のお値段よりも、トータルコストを考えてみるのがおすすめですよ。

 

この記事を友達に教えたい!と思ったら、シェア!

 

この記事が面白かったら

「いいね!」してね

 

「信じられるのはお金だけ」世代!? 40代の平均貯金額とは

「信じられるのはお金だけ」という名言を残したマツコ・デラックスさん。老後のことを考えてお金を貯めているとのことでしたが、この言葉に激しく同意したアラフォー女性は…

独女がもらえる年金の平均額と、60歳までの目標貯金額を計算してみた!

独身女性が老後にかかるお金はおよそ5,400万円といわれています。この数字は、60歳以上の独身女性の毎月の生活費が全国平均15万円。平均余命が28.68年であることから算出さ…

なぜかお金が貯まらない人の3大理由「スタバ」「コンビニ」あと1つは?

特に無駄づかいをしていないのになかなかお金が貯まらない…という人は多いようです。私のところにも「無駄づかいをしていないのにお金が貯まらない…」という相談で訪れる人…

お金が貯まる人、貯まらない人はココが違う!40代から貯金体質になるただひとつの習慣

ファイナンシャルプランナーになって11年、今まで多くの女性のお金の相談にのってきましたが、お金が貯まる人と貯まらない人には共通項があることに気がつきました!「無駄…

年収300万と400万では結構違う?「お金の貯め方」のコツ

私のところには「無駄遣いを減らしたい」「お金を貯めたい、増やしたい」というご相談でやってくる40代女性が多いのですが、年収によって「お金の貯め方」のコツは違います…

【マネー専門家の事例】40代女性の平均貯蓄額はどれくらい?

かつて、落語家のヨネスケがリポーターを務めた「突撃!隣の晩ごはん」という超人気番組がありましたね。隣の家の晩ごはんが気になるのと同じくらい、隣の家の人や友達の貯…

お弁当越えのコスパ!「ランチ1回140円」で済ませる裏ワザ

お弁当vs外食ランチの差は一ヶ月どれくらい?仕事もプライベートも何かと忙しい40代。朝早く起きてお弁当づくりするのは大変です。話題のお店でご褒美ランチを楽しむことは…

香典やお見舞いの金額。祖父祖母や嫁の親、叔父叔母の相場はいくら?

ある日突然訪れる不祝儀事や病気のお見舞い。これら冠婚葬祭にまつわるお金の相場は、おつき合いの程度、贈る側の社会的な立場、年齢、地域など、さまざまな条件によって違…

気付けば貯金が300万円!年収300万円会社員が実行した3つのルール

貯金とは、「楽しみの先延ばし」です。お金を使わないでいることは、何かを我慢することになります。たとえば、新しい服とか、新しい家電とか。そういったものを得られる楽…

ほったらかしでも貯まる!「お財布を休ませる」方法って?

触れない日はないといえるお財布。私たちも休みがないと疲れ切ってパワーがなくなってしまうように、お財布も休みがないとお金が貯まるパワーがなくなってしまいます。お金…

面倒なのは最初だけ!ほったらかしでお金が貯まる方法、試しませんか?

2017年1月から個人型確定拠出年金(iDeCo イデコ)の対象者がぐーんと拡大し、加入できるようになった方も増えました。また、2018年1月から、払い込みの月などを選べるようになったため、より利用しやすくなりまし…

そのレシート捨てないで!「お金に変わる領収書・レシート」はコレ

確定申告の季節が終わり、花粉症が猛威をふるっているこの時期……。ぜひしておいてもらいたいことがあります。それは、医療機関はもちろんのこと、市販薬に関しても、領収書やレシートを捨てないで保管しておくことな…

お財布の買い替えどきって?2018金運最強の「春財布」はこの日に!

いつも節約しているのに、お金が思っているより貯まらない。神頼みや縁起を担ぎたい。そんな方に向けて、春ならではの金運を引き寄せる方法をお伝えします。縁起はいいほどいい。「春財布」は最強!春にお財布を買っ…

確定申告、間合わなかった人もあきらめないで!まだお金は戻る

毎年、受付開始がニュースになるほどの確定申告。2017年度は終わってしまい、「すっかり忘れてた!」という方もいるかもしれません。でも、まだ間に合うかもしれません。「自分には関係ない?」あるかもしれません。…

今年こそ100万貯める!「利息のリターン以上」なお得おもしろ定期預金5選

お正月のドタバタも落ち着き、ボーナスで買わなければいけないものや、予定していた支出が無事に済んだころでしょうか? 今年こそは100万円貯めたい、でもただ貯めるだけじゃつまらない。「面白い定期預金で貯めた…

買わないで!新年の運気が下がる「ダメ福袋」3つの見抜き方とは

12月から1月2月と、セールや福袋の登場に心躍り、ついつい財布のヒモも緩みがちです。でも、待ってください。買うときはわくわくしても、結局着なかった、使わなかった、という場合もあるのです。そうなると、お得な…

東京メトロ利用者は通勤定期を買うと損、は本当?年間1200円の損って何?

あなたは通勤定期を購入していますか? もし答えがイエスの場合、「学生時代の学割定期の感覚でそのまま購入」していませんか?学割定期の場合、割引率が高いため、買わない選択肢はないのですが、通勤定期の場合、…

年収400万と500万、年間貯金額はこんなに違った!100万貯めるコツ

どうもお金が貯まらない、自分はムダ遣いばかりしている、そんな風に感じている方も多いのではないでしょうか? 昇給があまりされなくなった現代において、となりの人はどのくらい貯金をしているのでしょうか?気に…

最新統計に見る「女性の平均年収」の低さ。なんでこうなるの?

今年も国税庁から平均年収に関する統計が発表されました。今回はこの「平成28年分民間給与実態統計調査」をもとに、気になる「みんなの平均年収」を見ていきましょう。女性は毎年平均年収が低い結果になっていますが…

通勤にバス定期券を買うと月に2,390円も損?知らなかった「バス特」活用

通勤にバスを利用している方も多いのではないでしょうか。バスも会社から定期代が支給されているから、と鉄道と同様に定期券を購入していませんか。実は損をしているかもしれませんよ。今回は、このバスの通勤定期券…

スポンサーリンク

スポンサーリンク

注目の記事

MONEYに関する最新記事