「立ちくらみ」の原因はコレだった!更年期や貧血以外の意外な原因、よくあることなの?
Q.立ちくらみは更年期や貧血など、女性にはよくあることですか?
立ちくらみは男性よりも女性に多く、更年期や貧血が原因であることが多い症状です。
立ち上がった際に、重力の影響で血液がからだの下の方にたまり、血圧が下がります。
すると、脳に送られる血液量も減ってしまうため、立ちくらみ、めまいなどが起こります。
これが立ちくらみのメカニズムです。
正常な場合は、自律神経が血圧をコントロールし、立ちくらみを防ぎますが、何らかの原因によって自律神経が不調だと、立ちくらみが起きてしまいます。
自律神経が不安定になる原因のひとつに、更年期があります。
女性が更年期を迎えると、女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が低下。
エストロゲンは自律神経の制御に関わっていて、不足すると自律神経が不安定になります。
また、もともと貧血気味の方も、立ちくらみが起こりやすいといわれています。
しかし、なかには思わぬ原因が隠れていることもあるので注意しましょう。
Q.立ちくらみの原因はほかに何がありますか?
そのほかの立ちくらみの原因としては、長時間の同じ姿勢、飲酒など、生活習慣が関わっている場合です。
さらには、低血糖、脱水症、ホルモン異常、薬の副作用などが挙げられます。
そして、更年期世代はとくに「高血圧」に注意が必要です。
高血圧が立ちくらみの直接的な原因になるわけではありませんが、高血圧の合併症や、治療薬が原因で立ちくらみが起こる場合があります。
高血圧傾向で立ちくらみを感じる場合は、症状が進行している可能性があるので、注意が必要です。
Q.立ちくらみの原因がはっきりしないときはどうしたらいいですか?
立ちくらみが頻発、継続する場合は、脳卒中、心不全、心筋梗塞など、命に関わる重大な病気の前兆である可能性があります。
動脈硬化が進行すると、血液の流れが滞り、その結果立ちくらみが起こりやすくなります。
立ちくらみとは別に、血便が出たり、胸の痛みを感じたり、歩行困難、平衡感覚障害、失神などの症状がみられたりする場合は、とくに注意しましょう。
基本的にまずは一般内科、かかりつけの内科を受診しますが、神経症状や意識障害がある場合は、脳神経内科が望ましい場合もあります。
必要に応じて心電図検査、血液検査などが行われます。
異常を感じた場合や不安な場合は自己判断せず、なるべく早いうちに医療機関を受診しましょう。
▶つづきの【後編】を読む▶自分でできる立ちくらみの予防法や対策方法は? __▶▶▶▶▶
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