デイサービスでの驚くべきリアル。商社の息子自慢、医師の夫自慢…おばあちゃん同士の”マウント合戦”は当たり前。そこで義母がとった行動とは
ある人は息子自慢(大手商社勤務)、ある人は亡くなった夫自慢(医師)、そうかと思えば孫自慢(10人いるから土日は賑やか)、さらには身に着けている洋服や小物を自慢する人もいたとか……。
「皆、自分がしたい話をするから、誰も人の話を聞いていなかったよ」と冷静に話すお義母さん。いわゆる“マウント合戦”だったようなのです。「だから、私は話を聞いてあげてたの。そしたら皆さんよくしてくれて、楽しかったわ」
(えっ? すごい!! なんか、ちゃんとしてる……)
そして、あっさり皆さんと仲良くなったお義母さんは、さっそく田舎の友人に電話をし、「今ね、デイサービスに行ってるの。友達が大勢できてすごく楽しい!」と話していたようでした(夫談)。そうか、お義母さんは“こっち”でマウントを取りたかったのね……(汗)。
「社宅暮らしで培った処世術」は何年経っても活かされる?
その後、夫から「(お義母さんは)人見知りで集団行動も苦手なほうだけど、社宅暮らしが長かったから、そういう処世術はあるのかも」と聞いて、納得! 結婚して20年近く経つけれど、まだまだ知らないお義母さんの「顔」を見たような気がしました。
翌週、社会福祉士の方のもとへ報告に行くと「良かったですねぇ。すぐに聞き上手になれるなんて、きっと対人スキルが高い方なんですね。認知症であったとしても、本来お持ちの特性は活かされることも多いので。人とのつながりもできたことですし、『妄想』などの症状も落ち着いてくるんじゃないでしょうか」と、心強いお言葉が!
それから数ヶ月はデイサービス通いも安定し、大きなトラブルもなく穏やかな日々を過ごしていましたが、なんと今度は住んでいる高齢者専用住宅で“マウント合戦”が始まってしまい……。ここでも夫や息子自慢のほか、年金額や貯金額を強引に聞き出そうとする方まで登場! さすがに荒波を乗り越えられるほどの術を身に付けていなかったお義母さんは、再び「引きこもり生活」を送ることになったのです(涙)。それはまた、次の機会にお話ししたいと思います。
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