育児を「仕事の片手間」にしたくない。喜びのベクトルの先にあったのは、「働き方を変える」という選択だった
我が子の笑顔と周囲からの“ありがとう”をかけ合わせて。夫の代名詞「虫おじさん」をライフワークに!
キャリアの節目と次男の誕生が重なり、育児に関わる時間が増えたゆうさんの夫。迎えに行った保育園で目にした長男の笑顔に衝撃を受けたというエピソードは、前編でご紹介した通り。その経験から、様々なことを感じたようです。
「夫が遊び相手のときとはまた違う生き生きとした笑顔に、彼は本当に驚いていました。『大好きな友達と全身を使って伸び伸びと自由に遊ぶことで、これだけの笑顔が生まれる……周りに楽しませてもらうのではなく、子ども同士で自ら楽しむ姿は、なんて尊いんだ!』と心を動かされたのかな」と、ゆうさんはにっこり笑います。
当時は転職を考えていたというゆうさんの夫。ところが、この出来事が大きな後押しとなり、転職ではなく独立という道にシフトチェンジすることに。
「夫は別名『虫おじさん』。虫採りをするのも、子どもたちと戯れるのも、大好きな人なんです。我が子や友人の子どもたちと共に山に入って虫取りをして遊ぶ――その時間が夫自身にとって喜びであり、参加している子どもたちの親御さんに感謝されてもいました。そんな夫だからこそ、あの日保育園で見た長男の笑顔が、独立して働き方や仕事を変える最後のひと押しになったようです。
とはいえ、“虫活動”そのものを単独の仕事として成り立たせるのは、なかなかに難しいですよね(笑)。ですから、主軸としては、それまで会社員としてキャリアを積み上げてきた業界での仕事を請け負う事業を。2本目の柱として、“虫活動”からインスパイアされた『アウトドア事業』を据えて、独立しました」。
こうして、ゆうさんの夫は迷いや不安を振り切って、働き方を変えることを決断。息子たちの笑顔と自身の喜びの最大公約数から導き出された新たな「家族のカタチ」が幕を開けます。
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