47歳女性からの質問「子宮を全摘してもホルモン補充療法(HRT)はできますか?」HRT最新事情とメリット・デメリット
ホルモン補充療法の副作用について教えて下さい
ホルモン補充療法の副作用には、 「よく見られる軽度なもの」と「まれに見られる重篤な副作用」があります。
軽度の副作用
・不正出血
・乳房の張り・痛み
・頭痛や吐き気
これらは個人差があり、多くは経過とともに改善します。
まれに見られる重篤な副作用
・静脈血栓塞栓症:肥満や高血圧がある方、高齢での投与は要注意。
・乳がん:現在ではリスクは低いとされていますが、年1回の乳がん検診を受けることが推奨されています。
ホルモン補充療法と乳がん発症リスクの関係については様々な見解があり、明確な結論には至っていません。2種類のホルモンを用いる標準的なホルモン補充療法によって乳がんが増加したという報告もありますが、他方でホルモン補充療法による乳がんリスクは低く、その増加率は1,000人に1人以下であり、ライフスタイルや肥満、アルコールなどが引き起こす影響と同程度かそれ以下であるとの見解もあります。
現在のガイドラインでは、ホルモン補充療法が乳がん発症リスクに与える影響は小さいとされています。しかしながら、乳がんは多くの要因によって発症する可能性があるため、ホルモン補充療法中に乳がんを見逃さないように、年に1回の乳がん検診を受けることが推奨されます。
がんのリスクは定期的な検診で下げられます。ホルモン補充療法を検査検診と並行して行うことで、結果的に体を「見張る」ことになり、仮に乳がんになっても早期発見できるというメリットも期待できます。
前編では、ホルモン補充療法に関心を寄せる読者の声とともに、日本女性医学学会の名誉会員でもあるローズレディースクリニックの石塚文平先生に「ホルモン補充療法の最新情報」についてお話を伺いました。後編ではホルモン補充療法によってクオリティ・オブ・ライフが上がるのか、美容への効果はどうかということについても伺っていきます。
次のページへ▶▶ホルモン補充療法でキレイになれる? 気になる「美容への影響」について
たぐちまいこ さん
主婦・インスタグラマー
小学生の年子キッズを育てる2児の母。大学卒業後、雑誌・広告モデルやネイリストなどの仕事を経験。25歳で結婚し、紆余曲折の末にアラサーで離婚。バツイチとなった後は、生命保険・損害保険業界で金融事務の仕事に従事。その後、30代後半で再婚し、2人目の子供を出産。2016年には「国民的美魔女コンテスト」でファイナリストに選出され、2019年には「レジェンド美魔女」としても名を連ねる。現在、5.8万人のフォロワーを持つインスタグラマー。FP3級、アロマテラピーアドバイザー、コスメコンシェルジュ、ネイリスト検定2級などの資格を活かし、美容、健康、ライフスタイルに関する情報を発信中。
ライター 市川星子
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