心尽くしの夕食を「何これ?作り直せ」と言われて…モラハラの支配から抜け出したい私は、ある日夫を置き去りにしてアクセルを踏んだ(後編)
そのとき夫はこう思っていた
Kさんが夫の指示を拒否し、自ら行動を起こしたことで、モラハラ夫は以下のような感情を抱いたと思われます。
- 驚きと困惑
これまで自分の言動に従順だった妻が急に反抗したことで、彼の中で「支配している」という安心感が崩れ落ちます。 - 苛立ちと怒り
自分の計画や指示を無視されたことに対する怒りや苛立ちが生じます。支配がうまくいかないことは彼にとって「自分の権威が脅かされた」と感じさせます。 - 不安と恐れ
妻が自分の支配から抜け出し、自立した行動を取ることで、「このまま自分の影響力がなくなるのではないか」と恐れる場合もあります。 - 自己正当化
自分の行動や態度を「妻が悪いから」と正当化し、自分の非を認めないようにします。非を認めないことで自分の自尊心を守ろうとします。
Kさんが夫の支配から抜け出し、自立した行動を取れたのは、記録を続ける中で「自分が悪いのではない」と客観的に認識することができ、少しずつ自己肯定感を取り戻したからです。そして「今までの私と違う」と思いながら自分で行動を起こす勇気が湧いきたので、支配に屈しないことで、心が軽くなる瞬間を味わえたのです。夫の機嫌を気にせず、車を運転して出かけたことで。子供たちにとっても窮屈な環境を作っていたと気づき、「子供たちのために自由で楽しい家庭を作りたい」という思いが強まりました。Kさんは「これまでどれだけ自分も子供たちも夫の機嫌に振り回されてきたのか」と改めて気づき、これからは「自分の意思で生きる」という決意を固めるきっかけになりました。
Kさんの行動は、彼女自身が自分を取り戻すきっかけであるだけでなく、子供たちにとっても大きな意味を持つ出来事でした。このような一歩が、モラハラの支配から抜け出すための重要な第一歩と言えるでしょう。
その後、夫にも変化が 次ページ
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