岩井志麻子が選ぶ 2017年を「ザワつかせた」3人の女

2017.12.26 LIFE

今の韓国人夫によると、韓国では年齢と速度は比例する、みたいないい方があるそう。

十代の一日や一年は時速十キロで進み、三十代のそれは時速三十キロ、と年齢につれて加速度を増していく。

雰囲気としては若いほど速度は早いような気がするけど、限りある残された時間、終点までの時間は確かに若いときはまだまだ遠い先なんだわ。

40代は40キロ、50代は50キロで1日が進む

私もティーンの頃は、未来が無限にあるような気分で過ごしてて、そこに余裕や希望ばかりではなく、恐怖やプレッシャーも感じていた。

今の私なんか、一日が五十キロで進んでるわけね。

あれはもうできないな、あれはまだやってないな、あれはまだイケるかも、と今後の時間の配分を考えている。

自分スピードで進む女たち2017

という前置きの後に、2017年を振り返ってみれば。その韓国式?算定法がちょっと当てはまらない女達がいるわね。

傍目には十代、二十代の頃は百キロ越え、針を振りきる勢いに見えた安室奈美恵さん。

まだまだトップに君臨し続けている四十代での早すぎる引退表明は、まるでこれから時速を十キロに戻そうとしているみたいね。

旦那さんとの泥沼離婚劇も一応は終結した松居一代さんは、年齢とともに速度が増していっているのに、ご本人の中では常に同じ速度に保っておられるつもりかも。

唐突なヌードに、元スタッフとのトラブル公表、これまた突然すぎる国際結婚と、別の何かが測定不能となるほど振りきっておられる泰葉さん。
五十代後半でのヌード、結婚、これは普通の感覚では「その歳で……」となるけど、ご本人としてはまだ速度は三十キロくらい、終着点はまだまだ先と思っておられるよう。

いや、実は体感として六十キロくらいになってるから、アクセル踏みこんでるのか。

 

不倫や売名行為はスピード違反

でも彼女らは、それぞれタイプや立場は違えど個として成り立つ、本人の名前と存在で世に出られた女達。

今年は有名女性の不倫騒動もいろいろあったけど、はっきりいってタレントとしては無名女性のハニートラップ、売名的なそれもいくつかあった。

彼女らは一女性としてもタレントとしてもまだ十キロ二十キロで進めたのに、待ち切れなくて違反の時速八十キロ越え。

そりゃ、タレントとしての終点はすぐそこになるわ。

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この記事は
作家 岩井志麻子

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