#71 元カレにフラれた40代独女に出会いはあるのか【40代編集長の婚活記】
「なんで結婚しないんですか?」 そう言われ続けて早10数年。45歳・独身・恋人いない歴8年・婚活歴1年4カ月のOTONA SALONE編集長・アサミ。
いちおうちゃんと働いていて、まずまず健康、社交性もあるのになぜ結婚できないのか? これは40代独女のリアル婚活ドキュメントである。
「男性不信」3つの事件を振り返る
40代独女が結婚できない理由のひとつ「男性不信」。その闇を突き詰める「男性不信」シリーズは、今回から第4の事件になる。その前に、過去の事件をざっとまとめてみよう。第1は「浮気」事件。最初にお付き合いした彼・サンコウくんに浮気されたこと。
第2は「心無い言葉」事件。合コンで3人の男性に「ボツボツ、ハズレ、気持ち悪い」と陰口を言われたこと。
第3は「勝手に去っていった」事件。恋人のシンユウくんに、理由もわからないまま「距離を置きたい」と言われ、スルーされ続け、フェードアウトされたこと。
男は浮気する、見た目で判断する、そして身勝手。
男なんて……やっぱり、信用できない。もう恋愛なんてできない。と、思っていたのだけれど、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」なのか? 第3の事件から1年半くらい経過すると、また一人の男性との出会いがおとずれた。
仕事で偶然、隣の席になったひと
その男性は、ある仕事で知り合った。38歳のときだ。
本来、その仕事は私が行く予定ではなかったのだが、当時の上司が急遽別件で行けなくなり、代理として参加した。
偶然、隣の席になったひと。それがクリエイターさんだった。2歳年上の男性。
もともと代理で行ったこともあって、私はその仕事の様子があまりよくわかっていなかった。自分なりに空気を読みながら状況判断をしていたけれど、ときどき考え込んでしまうこともあった。
困っていたとき、さりげなく助け舟をだしてくれたのが、隣の席のクリエイターさんだった。
お礼を伝え、名刺交換する
その仕事が終わったところで、私は彼に改めてお礼を伝えた。アサミ「さっきはありがとうございました。アドバイスいただいて、本当に助かりました」
クリエイター「全然! 僕ならこう思うなってことを言っただけだよ」
アサミ「私、こういうところ不慣れで。今回は代理できていたので、ちょっと緊張してたんです」
クリエイター「僕はこういう仕事、慣れてるから。よかったらまたアドバイスしますよ」
困っていた私に一瞬でアドバイスをしてくれた彼。頭の回転の早い人だなと思った。クリエイターさんとは名刺交換をしただけで、その日は終わった。
なんて面白い文章!
その翌日、クリエイターさんからメールが届いた。基本は先日の仕事のことについてのメールだったのだが、最後にこんなメッセージが添えられていた。
クリエイター「追伸:僕が以前、書いていたブログです。けっこう当時は面白いって評判だったんですよ。よかったら読んでみてください」
彼の仕事に関することを記述したブログで、なかなかの長編。のべ50回くらいの記事だった。読み始めたら……とっても面白くて、読む手が止まらなかった。結局、50回もの記事を一気読みしてしまった。
人物の描写、リアルな会話、オチ……。思わずクスッと笑ってしまうことや、なるほどと思わせることが書かれていた。私はクリエイターさんの文章力の面白さに、尊敬の念をいだいた。正直、出版社で編集者として働いている自分よりも、ずっとずっと魅力的な文章だと思った。
感謝の気持ちに、尊敬の念が加わる
この人面白い……!私はこんなふうに面白い文章なんて書けない気がする。その素直な気持ちを、クリエイターさんにメールで返信した。まずはお礼、そして本題である仕事の件での内容を書いた。そして最後に、こう記した。
アサミ「追伸:ブログ、本当に面白かったです! 声を出して笑っちゃいました。一気読みしちゃったので、続きが読みたいくらいです」
……と。
クリエイターさんに対し、先日の仕事で感謝していた気持ちに、尊敬の念が加わった。それはまだ「仕事」という範囲でのことだったけれど。
違う視点を知ることの大切さ
それからしばらく、クリエイターさんとメールのやりとりが続いた。
先日、一緒になった仕事のことだけでなく、出版業界の現状を踏まえて、私の仕事へのアドバイスもしてくれた。彼が教えてくれたのは私が知らないことばかりで、本当に勉強になった。
これからの出版社・編集者は、ただ本や雑誌を作ってるだけじゃいけないんだ、と強く感じた。自分とは違う仕事の世界で働いている人の視点を知ることはとても大切だと、クリエイターさんが気づかせてくれた。これは約7年前のことだが、今でも感謝している。
お誘いのメールが届く!
クリエイターさんと連絡を取り合うようになって2週間くらい経ったころのこと。こんなメールが届いた。
クリエイター「情報交換がてら、二人で飲みに行きませんか?」
アサミ「ありがとうございます。ぜひ! いろいろ教えていただきたいです」
知識が豊富で、自分とは違う世界をたくさん知っているであろうクリエイターさん。誘ってもらったことは単純にうれしかった。
いうなれば、別の会社に勤める仕事の先輩と飲みに行くだけのこと。だが、自分の中にほんの少しだけクリエイターさんに対して感謝+尊敬、さらにプラスαの気持ちが、芽生えはじめていた気がした……。
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