呼吸困難で緊急搬送されたあとも不調が続き、50歳でホルモン補充療法をスタートしたけど……

薬の副作用で10kg太り、ホルモン補充療法を始める

押し寄せる不調をとにかく良くしたい一心で、心療内科の治療も行う婦人科を探しました。そこの医師が「これを飲めばすぐに良くなる」と処方してくれたのが、ドグマチールという抗うつ剤でした。確かに症状はある程度和らぎはしましたが、私の場合は決定打にはなりませんでした。

 

そして副作用も出てしまいました。この薬は太るとは聞いていましたが、短期間に10kgも増量してしまったのです。急激に体重が増加したことで血圧も上昇してしまって、会社の健康診断で「要再検査」に。50歳前後はもう、不調のオンパレードでしたね。

 

50歳でホルモン補給療法をスタート!

「とにかく何とかしなくちゃ」という思いで、昔何度か行ったことのある婦人科へ足を運びました。そのクリニックは評判はよいのですが患者さんが多く、予約した時間に行ったとしても待ち時間が長いのが玉にキズ。お産が入ったらさらに待たされるので、ずっと避けていたクリニックでした。

 

医師からは開口一番、「典型的な更年期障害ですね。辛かったでしょ」と言われて、そこでやっとホルモン補充療法を開始しました。私にとってホルモン補充療法は「最終手段」。漢方薬で何とかなるんじゃないかと思いつつ、ここまで来たという感じです。エストラーナテープを2日おきに貼り替えて、黄体ホルモン製剤の「エフメノカプセル」を服用。さらに亜鉛を処方してもらいました。この治療を開始して、やっと、すべての症状が改善してきたと思いました。

 

でも、その後も呼吸困難でスーパーで立てなくなって、「パニック障害」と診断され、会社をお休みする状況になりました。だから、ホルモン補充療法で万事解決とまではいきません。ただ、ホルモン補充療法を始めて、のどの詰まり感やげっぷなどの症状はかなり改善されたと思います。また、婦人科の先生から「ホルモン療法と併せなければプラセンタの効果も出にくい」と教えてもらって……。「ああ、だからプラセンタが効かなくなったのね」と思って、いまはホルモン補充療法とプラセンタを両方、やっています。

 

「更年期障害で精神的に落ち込み、死を考えるほどの症状が出る人がいる」ということは聞いたことはあっても、まさか自分に心身障害が出るとは想像できていませんでしたし、あくまでも他人事でいました。

いまは「何事もなかった頃の自分を取り戻したい」という思いを胸に抱きつつ、ホルモン補充療法とプラセンタ、そして元々飲んでいた漢方薬も併用して、治療を続けています。

本記事の前編▶▶『めまいと呼吸困難で緊急搬送された48歳女性「これも更年期障害なの?」2ヶ月休職することになって』︎

 

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