
「もう会社に行きたくない」突然の夫の申し出。私が反対しなかったのは、おたがいの責任と自由を約束する「結婚協定」があったから【体験談】
「同じ船に乗るビジネスパートナー」に求めた互いの責任の確認
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こうして心地よい関係を築いていた2人。やがて彼は、結婚の意思を明確に示すようになったのだとか。
「彼の父は、末期がんでした。『父を安心させたい』という思いが募った彼が、結婚という形を求めたんです。私は事実婚を提案したりもしましたが、『一緒にいる覚悟があるのに、だったらなぜあえて事実婚なんだ?』と彼は言う。その意見は一理あるし、そんなに必要としてもらえるのがありがたいとも思い、彼の希望を受け入れることにしたんです」。
とはいえ、2人の関係が夫婦という形に変わった後も、自分が縛られることなく、互いが自由に良い未来へと歩んでいけることを確認したい――そう考えたたま子さん。
「2人が同じ船に乗ったからには良い景色へと進みたいし、沈没なんてもっての外!だから、お互いに家庭にはどれくらいコミットするか。お金はどんな比率で、いくら出し合うか。家事や家計管理などの業務分担をどうするか。『結婚協定』とでも言いましょうか……あらゆることを、丁寧に確認し合いました。
――それもこれも、幼い頃に耳にしていた母の言葉が心の根っこにあったのかもしれません。『私の結婚は失敗させないぞ』って」。
「もう、会社に行きたくない」。夫からの突然の申し出に、示したのは「心配」ではなく「信頼」
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互いのビジョンと役割をすり合わせ、一つの船を漕ぎだしてから2年後、2人の間に女の子が誕生します。産休と育休を経たたま子さんは、ワーキングマザーとして再始動しました。
「4月に復帰したものの、保育園に通い始めた我が子は発熱の連続で、あっという間に私の有休がなくなるほど。復職あるあるとはいえ、やっぱり大変でしたね……」
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それからわずか1ヵ月、ゴールデンウィークが明けた直後のことでした。夫からたま子さんに、「会社に行きたくない」という相談があったのです。職場での人間関係がこじれていたのだといいます。
「保育園への送迎は、園と職場が近かった私の役割でした。私の仕事の都合がつかなかった1~2回だけは夫に代理をお願いしたことが合ったのですが……その時の、夫の職場でのコミュニケーションが、どうやら同僚の気に障ったようなんです」。
そもそも集団の中で要領よく振る舞うのが得意なタイプではないという夫。たま子さんが改めて事情を聞くと、実は以前からくすぶっていた小さなしこりに、「子どものお迎え」という出来事が火をつけてしまったようです。
「『人間関係を円滑にするためのそういう種蒔きは、ちゃんとやっておこうよ……』って思いましたよ。だって、子どものことで職場に迷惑をかけるのは間違いない。だから、私は事前にあれもこれもシミュレーションして、職場と何度も会話して、理解を得られるように努力をしていたわけです。育休中も職場にちょこちょこ顔を出して、菓子折りを持って行ったりね。
とはいえ、もはや後の祭り。夫には『大変なのはわかるから、必要なら私があなたの職場に説明したり、頭を下げることもできるよ』と伝えてはみましたが、既に溝は深いようでした」。
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