
「手探り・ほぼ赤字」で始めた映画製作で、国際映画祭にノミネート。そして54歳のいま「作りたい」と切に願う作品とは
作り手の人柄が作品に出る。だからこそ自分の振る舞いにも気をつけたい
撮影クルーは6人ほど
映画の撮影は時間との勝負なので、現場は常に緊張感があります。撮影を見学に来た友人に「怖くて声がかけられなかった」と言われたこともあります(笑)それほど、空気がピリピリしていたのですね。
ロケ地には半年以上通い、どこを撮るかをじっくり考えます。鳥取には2年間通いました。「この1本道を撮るぞ!」とインスピレーションを得られる、素敵な場所を見つけたときは嬉しかったですね。商業映画と比べると効率が悪いと言われるかもしれませんが、それがインディーズ映画ならではの良さ。しっかりと思いを伝えていきたいと思っています。
「さぬき映画祭2023」の上映会では『はちみつレモネード』と『虹色はちみつ』を上映
映画制作で心がけているのは、日常の過ごし方です。映画って、作り手の人柄が全部、作品に出ちゃうんです。「冷たい映画だなー」と感じる作品の監督は、やはりどこか温かみに欠ける人だったり……。だからこそ、日常生活でもお礼を言うところはきちんと言おうとか、気配りもきちんとしようとか、誰に見られても恥ずかしくないよう、気持ちを引き締めて過ごすようにしています。
ひとつの映画が完成したあとは、お世話になったロケ地が活性化するよう地元企業とコラボ商品を企画したり、SNSで現地の魅力を発信しています。『虹色はちみつ』では香川県琴平町の企業様と一緒に、「虹色」にちなんだうどん、ドーナツ、ソフトクリームなどのコラボ商品を作りました。
『虹色はちみつ』ではこんなコラボ商品ができました

これは『虹色はちみつ』の幟です
パソコン講師を続けていてよかったと思うのは、映画のチラシも自作できること。映画監督になったとはいえ、パソコン講師の仕事は今も続けています。夏に撮影をし、秋・冬は編集作業に充てるため、その期間はパソコン講師の仕事を週3日に減らし、映画制作に集中します。シナリオに没頭していると資金集めが後回しになりがちなので、スポンサーやサポーターの存在にはとても助けられています。
54歳のいま、梅木監督が「作りたい」作品とは 次ページ
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