②春先はイライラするな、眠れないなと思っている人が「おそらく足りていない」食材の名前とは
こんにちは、再春館製薬所の田野岡亮太です。
立春の次の節気、2025年の「雨水(うすい)」は2025年2月18日から3月4日。
1年に二十四めぐる「節気」のありさまと養生について、ここ熊本からメッセージをお送りします。
【田野岡メソッド/二十四節気のかんたん養生】
「肝の火」は飛び火しやすい。心火にまで至ってしまったら
さて、この季節にがんばりたい「肝」は火がつきやすく、なおかつその火は「心」に飛び火しやすいという話をしました。
昨夏、心の説明をするとき、「心(シン)」と併せて、神様の「神(シン)」の話もしましたね(こちら)。「心」の飛び火がこの、神様の「神」に炎症してしまうこともあるのです。
冬に頑張ってきたのは腎でした。1月2月、お祝いごとが続く中での過食と急激なダイエットのような乱れは3月にもうないと思いますが、「その後も忙しくて食生活がぼろぼろなんです」という人は結構いると思います。新生活になってますます多忙になり、さらに新しい環境にもなるなら一念発起してダイエットに挑む人もいるでしょう。こうして腎陰が不足して腎に火がつき、これが肝に延焼しやすいというのがこの時期の問題です。
春はそれこそストレスがかかるので気が絡まってしまい、イライラしがちです。肝がいらいらしやすく、これが心に飛び火するとこんどはそわそわします。また、心臓に熱を持っていると不眠も起きやすい。神様の神は脳みそを指しますが、心と神は連動するため、そわぞわすることで春先には不眠がみられるのです。
春とは眠れない人が多くなる時期です。いや、典型的に夏のほうが眠れない人が増えますが、春はストレスがかかっている人に不眠症状が出る時期。ですから肝と心の火を鎮めて快眠に導きましょう。
「春眠暁を覚えず」と言いますが、現代人はそもそも眠れていないので春眠の頃でも暁を結構知っています。ぐっすり眠って、「本当に暁を覚えないのだな」と体感できる春にしたいものです。
さて、密かに人気の再春館製薬所通勤道シリーズ、私が日々の通勤の中で見かける小さな節気をご紹介しているものをそう呼んでいますが、いよいよ春が到来してお花の話ができる時期になりました。通勤道には菜の花が咲いています。早い年なら1月後半から鮮やかでかわいらしい黄色がちらほら見え始めるのですが、今年は3月前半になってようやく見かけるようになりました。
黄色といえば、水仙も美しい黄色い花をつける時期。春とは梅や桃、桜のピンクだけでなく、黄色にも包まれる時期です。
この時期に肝をいたわる2つのレシピは
1つめ、えびとこごみのノンアルビール煮びたしをおすすめします。えびが肝気を補い、こごみが肝の熱を取ります。ここ熊本は、3月中旬くらいになるとどんなお店に行ってもこごみがどーんとお出迎えしてくれます。九州以外ではどうなんでしょうね。あくもなく、さっとゆでるだけで食べられる優秀な山菜ですが、イライラしているときに肝の熱を取ってくれる優秀な食材。なにより、旬のこの時期だけのものなのでぜひ食べてほしいのです。煮びたしにするときノンアルビールを使ったのもポイント、麦芽は肝を伸びやかにします。前回の記事ではエリンギは筋肉を伸びやかにすると説明しました、これは肝のストレスが筋肉に写し取られたものをエリンギがのびやかにほぐすイメージですが、いっぽうの麦芽は肝そのものをのびやかにします。この組み合わせは本当におすすめ。

もうひとつ、ミニトマトの春菊豚肉まきおでんです。煮込んでみました。ポイントはトマト、肝気の高ぶりを鎮めるため、これから夏場にかけて常に頼りたいおすすめの食材です。肝の熱をトマトで鎮めたら、春菊はで肝の熱をとり神を安定させます。豚肉で腎陰を補い、気血も補います。
熱を取りながら肝を伸びやかにして肝の機能を整えましょう。酸っぱい味、青菜に加えて、今回は熱をとることを主体にしつつ、2方向から火がくることを考えて、心に熱を供給している肝を伸びやかにするレシピを考えました。
次回は春分です。
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日本の漢方では「その症状に処方する漢方薬」が機械的に決められていますが、本来の中医学では症状と原因は人それぞれと捉えます。それに合わせた効果的な食事を「薬膳」とし、食で養生するのが基本なのです。
田野岡メソッドに触れると、スーパーの棚が「薬効の宝庫」に見えてきますよ!
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