いま、40代の「結婚」が変わってきたのかも–不倫、浮気、婚外恋愛事情

2018.01.04 LOVE

「不倫」と言われると「道ならぬ」「違法」など「悪いこと」のイメージ。なのに、「浮気」ならば許される感じ、ありませんか?

男性が風俗に行くのはOKなのに、女性にはそもそもそれに該当する何かがなかったり。

 

編集長アサミの婚活に伴い、OTONA SALONEは「40代女性の恋愛」を約1年半に渡って真剣に考えてきました。

が、ここで立ちはだかるのは「……同じくらいの年代の男性って、基本『売約済』だよね」というごく当たり前の現実。いったい誰とどこで出会えばいいの?

いっぽう、50代が近づくと「もう子どもは持たないかな」というムードも濃厚になり、「夫と子ども2人の4人家族」というような結婚の着地点を描きにくくなります。

 

「そもそも結婚って、一緒に夫と住んでいる必要があるの?」

「何のために結婚という形態を持つの?」

 

いま改めて私たちが真剣に考える必要があるのは、「結婚の形態がどうあれば『私たちが幸福』なのか」という点なのではないでしょうか。

恋愛相談家としてさまざまな恋愛の姿に接してきたひろたかおりさんによる、5つの不倫の姿から浮かび上がることとは……

(編集部)

 

 

「ひとりはイヤ」誰とでも寝るほど孤独がつのる

A子は独身でひとり暮らし。仕事は看護師をしている。

不規則な勤務で夜勤もあり、休みが合わない友人たちはほとんどが結婚していって会う機会は本当にたまにしかない。今はその約束すら億劫だという。

テーブルに置かれたスマホの画面に何度も目を向けながら、A子は続けた。

「こうなったら、不倫でも何でもいいから自分に関心を持つオトコがいるのかどうかが気になって」

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「プレゼントの山」に麻痺し精神束縛に気づけない

ところが今は違う。彼女が着ている服はすべて既婚の「彼」から贈られたものだ。ブランドもののジャケットもジーンズも、ブーツも彼女の好みとは思えない男っぽさのあるデザイン。若い頃に無理して買ったと言っていたピンクサファイアのはまったリングは、今はターコイズのごついデザインのものと替わっている。

リングもいくつ目になるかわからないね、と言うと、

「要らないって言うのにあの人が買ってくるから……」

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どうする?既婚女性が「不倫バレ」した瞬間

帰りにお茶をするような友人もできた頃、ひとりの独身男性と出会う。年下だがストイックにトレーニングする姿が印象的で、最初は近寄りがたい雰囲気があった。

だが、C子がダイエットの目的で真面目にスタジオレッスンなどを受けていることを知ると、マシンの使い方や効果的なストレッチなどを教えてくれるようになった。

「最初はまさかこうなるとは思わなかった」

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そう、私が欲しかったのは旦那じゃなくて「彼氏」

結婚を考えたことはあるが、

「私、結婚向きじゃないのよ。自分の時間が大事だし。結婚して子どもができたら何にもできなくなりそう」

と早々に諦めた。

ランニングは県外のフルマラソンに出場するほどハマっていて、日々のトレーニングを欠かさない。走る時間、筋トレをしにジムに行く時間、そして仕事をする時間と、恋愛に割く余裕がないのが現実だった。

D子の彼は既婚で、妻も子どももいる。だが、そのことに不満を抱いたことはない、と彼女はきっぱりと言い切った。

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「腐れ縁」を断ち切れなかった独女の後悔

「もうダメ。耐えられない」

飲み物を買って座ると、F子はタバコを灰皿に押し付けて唐突に話し始めた。

不倫中のF子は、彼のことを本気で愛していた。当時勤めていた病院で知り合い、その頃はお互いに独身で交際を始めたが上手くいかず、別れたと同時に彼はほかの病院に転職した。そのままふたりは音信不通になったが、次に再会したのは3年後、彼から思いがけず連絡をもらったときだった。

彼は結婚していた。F子の知らない女性だった。F子に連絡したのは、栄養士の資格を取り、まだ以前と同じ病院で勤務していることを知って「妻のダイエットに協力してほしいと思った」ことが、彼に告げられた理由だった。

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バツイチシングルマザーが抜け出せなかった「都合の良い恋愛」

G子の「彼」は既婚者だ。付き合いはもう5年を超える。

「今さら再婚とか考えられないしねぇ」

とよくG子は口にしたが、彼のほうは違っていた。

妻の浮気が発覚して以来ずっと冷めきった夫婦だという彼の側は、離婚してG子とやり直すことを考えていた。

その日、待ち合わせのカフェでG子から聞かされたのは、「彼がついに離婚届を奥さんに渡したって。私、どうしよう」という話だった。

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「元カレ」との関係を断ち切れない既婚女性が抱える欲

そして、結婚生活より長い付き合いになるのが、独身の「彼」だった。正確には元カレだが、それを指摘すると「付き合い方が変わっただけで、私にとっては今も彼氏よ」と笑いながら言われたことがある。

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「体だけの関係」とわかっていても、抜け出せない40代独女の葛藤

スマホを渡されると、LINEの画面が開いていた。そこには、I子が自宅のベッドで四つん這いになっている写真がある。白い裸身にまとっているのは、美しい刺繍の入った総レースの下着。その毒々しいような赤い色が、微笑んでいるI子の顔とアンバランスでまた性的な刺激を誘う。

その下には、「すごくイイ。またよろしく。早く抱きたい」とだけメッセージがあった。

I子の「彼」は既婚者だ。会社の取引先の男性で、不倫の関係は1年以上続いていた。

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ねえ、どうしてその男に貢ぐのがやめられないの?

「旦那さんは大丈夫なの?」

という言葉は、これまで何度もかけてきたものだった。だが、J子さんの答えは決まって

「大丈夫よ、あの人は私が何にお金を使うかなんて気にしないし。仲良くやってるよ」

というもの。夫がどんな性格で普段ふたりがどんな暮らしをしているか、彼女はほとんど口にしない。彼女の夫は、アラフォーの妻が付けまつげをして濃い化粧をして出ていくことに、何の違和感も持たないのだろうか。

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出会い系の既婚者でもいいから、自分を求めてほしかった

数年前から目にしているニットにくたびれたバッグ。アクセサリーの類も身に着けず、メイクをしなければ年齢より老けてみえることも多いK子は、決して華やかな雰囲気ではない。彼女が出会い系を使い、既婚の男性とばかりホテルで情事を楽しんでいるなど、恐らく誰も想像ができないだろう。

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