更年期、理解のない夫、不登校の息子…。家族のことで限界だった私が「自分を取り戻す」ために始めたこととは
息子が、高校2年で不登校に。そして高校中退……
夫に家事を手伝ってもらおうと、たとえば「お風呂掃除をしてくれないかな?」と頼んでも、やらずにいつの間出かけてしまうのが常でした。
あるとき、れいさんは友人たちとのグループLINEで、「みんな、お風呂掃除ってどうしてる?」と聞いてみました。すると、「当番制にしてるよ」「うちは夫の担当」など、協力し合っている様子が次々と返ってきて、「うちだけがおかしいんだ」と初めて気づいたといいます。
れいさんにとって、さらに大きなストレスとなっていたのが、最愛の息子さんのことでした。高校2年の頃から、息子さんは聴覚過敏に悩まされるようになり、「発達障害」と診断されます。ちょうどその頃、コロナ禍で学校が休校になったことも重なり、そのまま学校に通えなくなり、卒業は叶わず、中退という選択をすることになってしまいました。
バイクの音や子どもの声が気になって、日常生活では耳栓やイヤーマフが手放せず、不安定な精神状態が続きました。発達障害支援センターやメンタルクリニックなど、頼れる支援はすべて頼りましたが、力の強い男の子だけに、感情が高ぶれば壁に穴を開けることもあったといいます。
そんな息子さんにも「好き」がありました。それはゲーム。19歳のとき、ゲームの専門学校の体験授業に連れていくと、「楽しかった」と笑顔を見せてくれたそうです。その言葉をきっかけに入学を決意し、この4月からは専門学校の3年生に。同時に通信制高校も卒業でき、ようやくれいさんも肩の荷が少し下りたといいます。
現在は、心療内科で処方されたADHDの薬によって症状も安定。れいさん自身も、ようやく心に平穏を取り戻しつつあるところです。
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ヘルスケアライター
野添ちかこ
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