「いつか必ずこの家を出てやる」モラハラに支配されながらも、私が守り続けた決意は

2025.03.29 LIFE

再び浮かび上がる「裏切り」の証拠

真実を知るのが怖い。でも、確かめずにはいられない……。

Eさんは、以前の浮気事件の際に取り決めたスマホの暗証番号を使って、夫のスマホを確認してしまいました。「自分の疑いを晴らすため」と、心の中で繰り返しながら。

ちょうどその時、男性の名前でLINEの通知が入りました。開いてみると、そこにはこう書かれていました。

「昨日は会えなくて寂しかったよ」

「早く会いたいな」

まるで恋人同士のような甘いやり取り。メッセージを遡ると、親密な関係を思わせる言葉が並んでいました。

Eさんの手は震え、怒りがこみ上げてきました。けれど、ここで感情を爆発させても、夫はまた言い訳を並べ、うやむやにしてしまう——。そんな思いから、今回は冷静に証拠を集め、確実に決着をつけると決意したのです。

 

「今すぐ離婚」は得策ではない現実

精神的には、すぐにでも離婚したほうが楽でした。けれど、現実にはそう簡単にはいきません。Eさんは専業主婦だったため、今すぐ自立するには時間がかかります。子どもと安定した生活を送るには、まず収入源を確保しなければなりませんでした。

また、夫が素直に離婚に応じるとは思えず、逆ギレして「慰謝料なんて払わない」と言い出す可能性も高かったのです。だからこそ、冷静に、そして有利な条件で離婚する準備を進める必要がありました。

 

Eさんは探偵に依頼し、夫が浮気相手と会っている現場の証拠を押さえてもらうことにしました。LINEのやり取りや通話履歴だけでは、「ただの友達」と言い逃れされてしまうからです。今回は、相手の女性も特定し、彼女からも慰謝料を請求するつもりでした。それくらいしなければ、怒りは収まりませんでした。

離婚の日を自分の中で定め、それまでに収入を得て、精神的にも自立すると決めたのです。

 

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