
「私は、そなたの夫だからな」鳥山検校と瀬似が下した、愛情ゆえの切ない決断とは?【NHK大河『べらぼう』第14回】
束の間の幸せな夢…瀬似の決断
蔦重は鳥山検校の没落を知ると、瀬似と一緒になれるかもとあわい期待を抱きました。瀬似に店を一緒に営もうと誘い、鳥山検校の妻という曰くつきの瀬似を吉原で守りたいと駿河屋の主人・市右衛門(高橋克実)に説得しました。筆者は蔦重と瀬似が一緒になることを望みつつも、二人の行く末を“現実はそううまくいくものではない”と思いながら見守っていました。
蔦重(横浜流星) 瀬似(小芝風花) 大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」14話(4月6日放送)より(C)NHK
瀬似と蔦重がこれからつくる本の内容についての会話に花を咲かせ、ときには意見をぶつけ合う姿は幸せそうで、二人のこのおだやかな時間が続いてほしいと思いました。
しかし、視聴者のあわい期待もむなしく、瀬似が決めたのは蔦重のもとを去ることでした。
『青楼美人合姿鏡』に描かれた自分の姿を見て、蔦重が語ってくれた“二人の夢”を思い出したから…。吉原を女郎がいい思い出をいっぺえ持って、大門を出てけるとこにしたいという蔦重と自分の夢。
『青楼美人合姿鏡』 大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」14話(4月6日放送)より(C)NHK
瀬似は蔦重と本をつくる日々は幸せな毎日になると期待できるものの、 “二人で夢に見た吉原”につながらないと思ったのです。吉原が四民の外にされ、耕書道の行く道が険しい中で、曰くつきの自分を抱えれば二人の夢は実現できないと察しました。
瀬似(小芝風花) 大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」14話(4月6日放送)より(C)NHK

瀬似(小芝風花)が書いた手紙 大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」14話(4月6日放送)より(C)NHK
瀬川は松葉屋の寮の管理人・はつ(長野里美)に“知り合いの店を手伝うことになった”と告げ、蔦重には二人の夢と手紙を残して行方をくらましました。
この世には、昨年度の大河ドラマ「光る君へ」(NHK)におけるまひろ(吉高由里子)と道長(柄本佑)のように、赤い糸で結ばれていても夫婦として結ばれない男女が存在します。蔦重と瀬似もまひろと道長のように夫婦としてはこの世で一緒にはなれないのでしょうか。
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