
『それ、おかしいよ』同僚のひと言で目が覚めた。45歳妻の“反撃”に、夫が動揺した日
「私、おかしくなかったんだ」気づきのきっかけは、同僚のひと言
そんなFさんに転機が訪れたのは、同じ年ごろの子どもを持つ同僚が、自由に日常を楽しんでいる姿を見たときでした。
「私の今の状況って、もしかしておかしいのかも…」
そう思ったFさんは、夫婦間のお金の流れを“見える化”してみることにしたのです。Fさんは、自分の家計状況について、以下のように記録を取りはじめました。
✔夫がいくら使っているのか、何に使っているのかが不明であること
✔実際に自分が何にいくら使ったか
✔子どもに必要な支出に対して、夫がどう反応したか
✔共有口座に入れた後、自分の手元にいくら残ったか
そして、勇気を出してこの記録を同僚に見せ、相談してみたのです。
同僚はFさんの状況に驚き、「夫婦って平等じゃないの? おかしすぎるよ」「なんでFちゃんがここまで虐げられてるの?」と、率直な言葉で応じてくれました。
このひと言が、Fさんの心を大きく動かしました。「私の感じている違和感は、間違ってなかったんだ」「夫に疑問を持つことは、当然のことだったんだ」そう思えるようになったことで、Fさんは次第に、自分の感覚に自信を取り戻していったのです。
自信が戻ると、不思議なことに「夫が怖い」という感情も少しずつ消えていきました。Fさんは、夫に理路整然と話ができるようになり、
「私はこう感じている」
「私はこうしたい」
と、落ち着いて伝えられるようになりました。
当然、夫は最初「うるさいな」「なんでそんなこと聞くんだ」と怒りを見せましたが、Fさんがその怒りに怯えることなく淡々と対応すると、夫は次第に「支配しづらさ」を感じ始めたのです。
モラハラ加害者にとって、恐怖心を見せない相手は“やりづらい”
モラハラ加害者にとって、「言い返してこない相手」「怒りを怖がる相手」は、とても都合のいい存在です。でも、Fさんが恐怖を見せず、冷静かつ穏やかに対応するようになったことで、支配の構図が崩れ始めました。
モラハラ加害者が変わるとは限りません。でも、「いつも通りに支配できない」と感じたとき、行動に変化が現れることがあります。それは相手が自らのモラハラに気づいて反省したのではなく、「支配が効かなくなった」ことによる変化です。さらに、Fさんが記録を元に支出の透明性を求め、同僚の言葉も伝えたことで、「外面を気にする」夫の態度に揺さぶりがかかったのも大きかったと言えるでしょう。
モラハラ加害者は、相手の怯えや涙、恐怖心をエネルギーにして支配を強めていきます。だからこそ、自分の感情を整え、冷静かつ毅然と向き合うことが、支配の構造に変化をもたらす鍵になるのです。
Fさんは、まず自分自身が変わることで、少しずつ夫の態度も変わり、経済的DVの状態から抜け出すきっかけをつかむことができました。
<<本記事の前編:45歳共働き、私だけ何かがおかしい。「毎月18万入れていても自由になるお金はゼロ」これって普通なの?
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