「昨日の夜何食べた?」すぐ出てこない人は要注意。40・50代でも認知症の一歩手前「軽度認知障害(MCI)」かも。認知症になる人とならない人の違いとは【筑波大学医学医療系教授が解説】

日常生活では、生活習慣病に要注意。抗酸化物質たっぷりの地中海料理は、脳の老化予防食!

今から心がけておきたい日常の注意点は、いくつかあります。まず、生活習慣病に気をつけましょう。糖尿病、高血圧、肥満、高LDLコレステロールなどは認知症につながりやすくなります。難聴、喫煙、過度の飲酒、頭部外傷、運動不足などに加え、偏った食生活、睡眠不足なども指摘されています。また、老年期の社会的孤立も重要なファクターです。

 

中でも食事については、「久山町研究」が目安となります。「久山町研究」とは、福岡県久山町の地域住民全員を対象に、長期間に渡って行われている大規模な生活習慣病の疫学調査です。それによると、大豆製品、野菜、海藻類、乳製品を多く摂取し、米(糖質)の摂取量が少ない食事では、認知症リスクを低下させる効果が認められました。

 

また、認知症予防でよく知られているのが地中海料理です。地中海料理は、緑黄色野菜、果物、魚、豆類、オリーブオイルを多く摂ることが特徴。そのほか、チーズやヨーグルトなどの乳製品もプラスします。地中海料理は、ポリフェノール、ビタミンA・C・Eなどの抗酸化物質が多いため、脳の老化を防ぐのに優れています。

 

▶認知機能悪化を防ぐ飲み物とは

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