「高齢者の住まい探し」って実際どうなの?86歳になる義母の物件について不動産屋に聞いた現実に、思わず顔をしかめた

「もしかして認知症?」から始まった住まいに関する情報収集

3年ほど前、脳神経外科にて「認知症」(軽度~中等度)という診断を受けたお義母さん。現在は、我が家の近くにある<サービス付き高齢者向け住宅>(サ高住/食堂付き)で暮らしています。

 

田舎で1人暮らしをしていた数年前から、お義母さんには「もしかして認知症?」と思う言動や行動がありました(冷蔵庫が食材で満杯、腐ったものに気付かない、臭いが分からない、何となく怒りっぽい、忘れっぽい、常に探し物をしているなど)。

 

でも、もともとの性格(やや頑固でプライド高め)や老化現象ともとれる物忘れや怒りっぽさを、すぐに認知症と結びつけるのは難しかった。ただ違和感があったのは事実で、「田舎の義母宅を往復し『時間とお金がかかる上、何らかの不安を感じて帰宅する』を繰り返すなら、我が家の近くで暮らしてもらったほうがいいのでは?」と、ひとまず住まいに関する情報収集から始めることにしたのです。

 

当時を振り返ってみると、「高齢者の住まい」についてどんな選択肢があるかなど、あまりピンときていなかった私。「老人ホームだけでも種類が多すぎて、いまだに区別がつかない。もちろん、おばあちゃんが住んでいたところは分かる。たぶん……トクヨウ?(特別養護老人ホーム)」というレベル。

 

このおばあちゃんとは、(かつての記事にも登場した)102歳で亡くなった母方の祖母クリスチャンだった祖母は、穏やかでとても心の優しい人でした。母も「おばあちゃんは全然手がかからないし、できる限り家で!」と言い、90代後半までは在宅で介護。しかし徐々に入浴や排せつの介助が必須となり、認知症進んできたことで、ホームへの入居を決意したようです。

 

そんな母にお義母さんの住まい探しを始めていることを伝えると、「介護度や認知症の進行で住む場所も変わってくるはずよ。おばあちゃんがお世話になったトクヨウは、入居の条件が要介護3以上。老人ホームによっては、『要支援まで』というところもあるみたい。(要介護認定の申請や病院への受診は)早めに進めておいたほうがいいんじゃない?」とのアドバイスがありました。

 

この頃は、まだお義母さんの認知症が「グレーゾーン」だった時期。母の言うように、引っ越しを考えた時点で医療機関(脳神経外科、もの忘れ外来など)を受診すべきだったのですが、お義母さんはこれまでに大きな病気をしたことがなく、病院にもほぼ行ったことがない健康体。それに加えて相当な病院嫌いのため、連れ出すのはハードルが高く……。結果的に「今は様子見で」と後回しになっていました。

 

▶高齢者の住まい探しは実際…

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