「させて頂く」とは失礼!そのワケと改善案を解説
あなたが今朝送ったメールに、「させて頂く」という言葉は何回出てきましたか? そして「いただく」を「頂く」としていませんでしたか? 今日はその2点について、どうしていけないなのか、お答えします。
「させていただく」のルールとは
「させていただく」については、文化庁の見解があります。
・相手側、または第三者の許可を受けて行う場合
・そのことで恩恵を受けるという事実や気持ちのある場合この2つの条件がある場合だけ「させていただく」が適切だとしています。
文化庁 文化審議会答申より
「させていただく」」は、こちらが何かを依頼して、それが許可された時に使うのが適切とのこと。
例えば
- こちらがお願いして、部屋をお借りした時の「使わせていただく」
- こちらがお願いして、資料を写した時の「写させていただく」
などはOKです。
こちらの記事に詳しく書きました。
メールでも同様です。
言葉にすると、「させていただく」が連発していることが「SASETE」の音と共に印象に残りますが、文字にした場合にも「させていただく」は7文字の繰り返しになり、相当目障りです。
例
- ……つきましては、この件を再検討させていただきます。なお、代替案がありましたら、こちらからもメールを送らせていただきます。そちらでも意見が出ましたら、 拝見させていただきますので、お知らせください。
このように「させていただく」が連続している例もけして少なくありません。
へりくだっているつもりが、大変しつこい印象を与えてしまいます。
「させていただく」連発予防対策は?
実はこの「させていただく」が付いている動作は、許可がいらないことがほとんどです。ですから、「させていただく」が連発してしまった時は、思い切り省くのがいいのです。
先ほどの例文
- ……つきましては、この件を再検討させていただきます。なお、代替案がありましたら、こちらからもメールを送らせていただきます。そちらでも意見が出ましたら、 拝見させていただきますので、お知らせください。
こちらを直してみましょう。
- ……つきましては、この件を再検討します。なお、代替案がありましたら、こちらからもメールを送ります。そちらでも意見が出ましたら、 拝見しますので、お知らせください。
ね。スッキリしたでしょう?
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