「俺の絵を描きてえ」母の呪縛を越え…歌麿(染谷将太)に光をくれた再会と蔦重のすれ違い【NHK大河『べらぼう』第30回】
石燕が歌麿にもたらした一筋の光
蔦重の期待に応えられず苦しむ歌麿のもとに現れ、彼を苦しみのどん底から一段引き上げたのが石燕(片岡鶴太郎)でした。
石燕は歌麿の市中に出まわる絵を見て、歌麿の正体が“三つ目”であると察し、蔦重の店までやってきたのです。そして、歌麿の姿を見つけると、「いつ来るか いつ来るかとず~っと待っておったのじゃぞ!」と彼の手をしっかりと掴み、「よう生きとった!」と涙を流しながら喜んでいました。

石燕(片岡鶴太郎) 歌麿(染谷将太) 大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」30話(8月10日放送)より(C)NHK

蔦重(横浜流星) 石燕(片岡鶴太郎) 歌麿(染谷将太) 大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」30話(8月10日放送)より(C)NHK
石燕は「妖が 塗り込められておる。やつらは ここから出してくれ出してくれと うめいておる。閉じ込められ 怒り 悲しんでおる」と、歌麿のならではの絵から彼の胸の内や彼の絵に描かれている人たちの想いを汲み取りました。
そして、「三つ目 なぜ かように迷う。三つ目の者にしか見えぬものがあろうに。絵師は それを 映すだけでいい」と言葉をかけます。絵師は自分が見えるとおりに描くという視点は石燕特有のものであり、暗闇に籠っていた歌麿に一筋の光をもたらしました。
歌麿は石燕との再会をきっかけに“俺の絵を描きてえ”という気持ちがはじめて芽生えました。さらに、これまでは自己主張することに遠慮がちでしたが「弟子にしてくだせえ」「おそばに置いてくだせえ!」と自分の願望を口にしていました。
歌麿は耕書堂を離れ、石燕とともに一つ屋根の下で暮らすことになりましたが、石燕の庭で見せた歌麿のほんわかとした笑顔に少し安心した視聴者も多いのではないでしょうか。
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