【井上咲楽「初の料理本」が受賞!】実はイロイロあった!? 出版社に伝えた「無謀すぎる」条件とは? 大変だったレシピ本制作が、人生の「転換点」に
井上咲楽さんが初めて出版した料理本『井上咲楽のおまもりごはん』(主婦の友社)が、「第12回 料理レシピ本大賞」で<ニュースなレシピ賞>を受賞! 9月10日に受賞式が行われました。
個性的な太眉をカットして以来、仕事の幅が広がってバラエティ以外のオファーも増えたという井上さん。料理本の出版はそうした中での挑戦でした。
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料理は好きだったものの、料理本の制作は、へこんだり、前向きになったり、さまざまな葛藤があったとか。初の料理本出版の裏話をご紹介したいと思います。
※この記事は『じんせい手帖』(井上咲楽・著
写真:徳間書店提供/撮影:荻原大志
初めての料理本企画!「受け身じゃない仕事がしたい」からと、出版社に伝えたこと
「料理本を出しませんか」という話があったのは、不安と焦りでモヤモヤしていたタイミングだった。実は私が聞かされていなかっただけで、それまでも何回か料理本の依頼はあったらしい。その都度、マネージャーさんが「作ってもそんなに売れないだろう」と断っていたそうだ。
でも、この秋は私がどんより悩んでいるのもあってか、「料理本を出してみませんかって依頼が来ているけど、どうする?」と伝えてくれた。なんでも、マネージャーさんがお断りした後も、それを上回る熱意で再び依頼してくれた編集者さんがいたという。
私はその編集者さんと会って話してみて、すぐに「やりたいです」と答えていた。ただし、やる以上は全部の工程に自分が関わり、しっかりと作っていきたいとも思った。
もちろん、撮影、編集、お皿などの什器の選択、本のデザインなど、プロの手を借りなければできないことはたくさんある。でも、料理本の柱となるレシピや調理は自分でしっかりやっていく。受け身じゃない仕事の仕方をしてみたい。
肝心なところでプロの手を借りているのに、「全部、井上咲楽がやりました」みたいな顔で表紙に出るような本にはしたくなかった。だから、編集者さんには「全部、丁寧にやりたいです」「レシピも自分で作ります」と希望を伝えて、私の初めての書籍『井上咲楽のおまもりごはん』の企画が動き始めた。
>>>次ページ:「私が好きな色ってなんですか?」思わず出た記憶喪失みたいな質問が、大きな気づきに
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