認知症の義母が「紙パンツを洗ってまた使う」と言い出し困惑。夫が思いついた解決策とは?
「紙パンツは洗わない」と大きく記入。「手作りマニュアル」の効果は?
極端なことを言えば、マスクや割り箸を洗っても大きな問題は生じません(使い続けるのは衛生的に問題かもしれませんが~)。でも紙パンツを洗った場合、おそらく中からゼリー状のポリマー(高分子吸収材)などが飛び出して、洗濯槽や洗面所の排水管などを詰まらせる可能性もありそうです。
こうなれば、まさに(前回のコラムでもお話しした)「トイレに『尿取りパッド』を流してしまい、修理代が大変」と同じ状態。それだけは絶対に避けたいので、何とかお義母さんには、「紙パンツは使い捨てで、決して洗わない」を理解してもらわなければ!
そこで夫が、「紙パンツ使用マニュアル」を作成することになりました。そこには、「この紙パンツは使い捨てなので、洗わない」と大きく記入し、「間違って洗うとどうなるか?」を強調する内容も盛り込みます。さらに「汚れていたら都度、汚れていなくても1日1回(寝る前)交換。古いパンツは専用のごみ箱へ」も忘れず記載。その上で、トイレにごみ箱を設置しました。
お義母さんの認知症は少しずつ進んでいますが、文字を読んだり理解したりする能力はそこまで衰えてはおらず、(認知症の程度を把握するために)新聞を渡し「このニュースのこと、あとで教えて」などとお願いすると、しっかり説明してくれたことも。さっそく、このパターンで「紙パンツのマニュアルを貰ったから、読んでおいてね」と伝えたところ、すんなり応じてくれました。
数日後、お義母さんのもとを訪ねてマニュアルを読んだかと聞くと、「ちゃんと読んで理解した」とのこと。ところがゴミ箱に紙パンツは見当たらず、新しい紙パンツが減っている様子もありません。
状況を尋ねると、「この前お友だちと下着の話になったんだけど、私の“仲良しさん”は、『使い捨てのパンツ』なんてはいてないのよ。だから、私もやめた」とのこと。そして、ベッドの隅に目をやると(たぶん汚れている)脱ぎ捨てられたパンツが数枚……(涙)。
気付けばそこから数週間が経ちますが、いまだに状況は変わりません。無理に強制してもさらなるトラブルが起こりそうなので、しばらくは様子見です。おそらく今回は、長期戦になる予感。この先、何か変化があったときには、またぜひこちらでお話しできればと思います。
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