47歳、集合写真で「私だけ老けて見える」それって女性ホルモンの影響かも? 老化と間違いやすいホルモンの変化と、対策とは【医師監修】
同窓会や女子会で写真を撮ったとき、「あれ、私だけ老けてる?」と思ったことはないでしょうか。
何歳になっても若く見られたいという気持ちとは裏腹に、40代以降は見た目年齢に大きく差が出るといわれています。
その理由、実は女性ホルモンの影響からきているのかもしれません。女性の心身に強く影響を及ぼす女性ホルモンについて、一度見直してみましょう。
年をとった自分も、愛さなくちゃ!

イラスト/lely
「あれ? なんか、私いつの間にかすっごく老けてる……?」
47歳のリサさんは、最近憂鬱な気分。実は、45歳を過ぎた頃から、自分の外見の変化に強いコンプレックスを抱えるようになってしまったんです。髪はツヤがなくパサパサと広がり、同年代と比べても老けて見えてしまいます。肌もしっかり保湿しているはずなのに乾燥して、メイクのノリがいまいち。
それでも、
「これが年を取った証拠なのか……でも、年齢を重ねるのは自然なこと。ありのままの自分を愛してあげよう!」
と、年齢の変化に気付きながらも落ち込まないように頑張っていました。ですが……。
年上なのに若い…その差に落ち込む

Photo:O-DAN
そんなリサさんに追い打ちをかけたのは、仲良しのママ友の存在。彼女はいつ会っても髪がツヤツヤで肌もプルプルです。実は、今までリサさんは彼女のことを自分よりも年下だと思っていました。でも、ふとしたときに年齢を聞き、自分より2歳上だと判明!
「どうして、私だけ老けて見えるんだろう……」
頑張っていたリサさんの気持ちは、嫉妬や自己嫌悪でいっぱいになってしまいました。
ですが、ある日のこと。そのママ友から「45歳を過ぎた頃から、肌や髪の乾燥がひどくて外に出るのが嫌だと思うほどだった。でも、少し年上の姉の勧めで生活を変えてから、調子が良くなった!」と聞いたのです。
肌や髪の乾燥が「老化」とは限らない

Photo:O-DAN
髪や肌の乾燥が進むと「季節的なものかもしれない」「老化が始まったのかも」と考えがちですよね。ですが、原因は必ずしも老化とは限りません。女性の肌や髪の乾燥には、他の要因も考えられるのです。
女性ホルモンの変化
一般的に更年期を迎える45歳前後になると、女性ホルモンである「エストロゲン」の分泌量が減少します。エストロゲンの低下は心身の不調だけではなく、髪や肌の乾燥、パサつきなどの原因になるのです。エストロゲンは肌の水分を保持する働きの他、肌をふっくらさせる成分を作るサポートをしています。そのため、分泌量が減ると水分キープ力が落ちてしまい、肌の乾燥が気になってくるのです。さらに、刺激に敏感になるため乾燥だけではなく赤みやかゆみに悩むことも。
髪に関しても同様に、エストロゲンは土台となる頭皮を健やかに保つ働きをしています。そのため、エストロゲンの分泌量が減ることで頭皮の油分と水分のバランスが崩れ、髪のパサつきや細さを感じるようになるのです。
ドライシンドロームにも注意
エストロゲンの減少で影響を受けるのは、肌や髪だけではありません。目や口、鼻、デリケートゾーンなど、からだのあらゆる粘膜の水分保持力が弱くなり、乾燥しやすくなります。これは「ドライシンドローム」といわれており、不快感だけではなく炎症などのトラブルを引き起こす可能性があります。
とくに、ドライアイや口渇、デリケートゾーンの不快感は更年期世代に多い症状です。髪や肌だけではなく、加湿器の活用などを通して全身の潤いケアを見直しましょう。
本編では、女性ホルモンである「エストロゲン」が減少することによる影響についてご説明しました。
▶▶「乾燥を放置すると炎症などの皮膚トラブルにつながることも…」 更年期の髪と肌を健康に美しく保つための「根本改善ケア」を医師が指南
では、更年期の髪と肌をすこやかに保つための具体的なケア方法についてお届けします。
スポンサーリンク
【注目の記事】
- 「ゲホゲホ、ゼーゼーが止まらない!」49歳で大人喘息を発症。吸入ステロイド薬で抑え込んでみたものの…【100人の更年期】
- 「その肥満、病気かも? つまり治療できるかも!」更年期世代が知っておきたい「肥満症」のリスクと「受診すべき」タイミング【医師に聞く】
- もし10代20代の子どもが「月経不順」で困っていたら。親ができる「意外な助言」とは【40代50代が向き合う更年期】
- 「閉経する年齢は遺伝しますか?」閉経年齢そのものの予測は難しくても、血液検査で「卵巣の状態」は判定できる!【40代50代が向き合う更年期】
- 肌年齢マイナス14歳美容のプロが選ぶ。巻き戻し美容を叶える2025年マイベストスキンケアコスメ<化粧水以降編>









