精神科医 奥平智之先生も提言!肉食はココロにも効く
肉食は糖質オフで美容と健康にいい。そして、ココロの不調にもすごくいいことが最近注目されています。キーワードは、“テケジョ”=鉄欠乏女子。なんと40代女性の約9割がテケジョ! 鉄欠乏がココロや体の不調に影響しているのです。
1.ココロの病気の7割は食べ物が影響している
ココロの不調をかかえている人は、血液検査の結果がAでも栄養学的に読み解くと意外なことがわかります。たとえば鉄欠乏、たとえば血糖調節障害、たとえばビタミンB群不足……さまざまな栄養面の問題や、腸の問題が、ココロの病気と合わさり、ココロの病気をさらに悪化させていることがあるのです。私は食事を変えることを提案し、必要に応じて栄養を補う薬やサプリ、漢方を処方します。すると、不思議なことが起こります。
「鉄不足が改善したらイライラが消えました!」「お菓子やジュースをやめたら、重い疲労感がなくなりました!」「何年も飲み続けていた薬を減らすことができました!」
栄養面での問題が小さくなると、ココロの不調も軽くなることがあるのです。ときには完全に消えてしまうことさえあるのです。
ありがち! 不調を招く食習慣
●お菓子やジュースをよくとる
●パン・めん類・ごはんをほぼ毎食食べる
●肉はあまり食べない
2.鉄欠乏女子はココロの危機?
なかでも鉄欠乏の女性があまりに多いので、彼女たちをこう呼ぶことにしました。
テケジョ=鉄欠乏女子。彼女たちはココロの危機だけでなく、髪が抜ける、肌が荒れる、爪がもろく割れる、代謝が落ちる、皮膚にアザやシミができやすくなるなど、「美の危機」にも瀕しているのです。「でも、私は貧血じゃありませんよ」という人もいますが、ヘモグロビンの数値が正常、つまり貧血まで至っていなくても、赤血球以外で必要な鉄は不足しているかも。血液検査で必要な項目は「フェリチン(貯蔵鉄)」です。この数値が低ければ鉄不足。標準的な検査項目には入っていないので、テケジョは見逃されがちです。
鉄が不足すると
●ミトコンドリアで効率よくエネルギーが作れなくなる
●イライラ、憂うつ、神経過敏などの精神症状が出やすくなる
●粘膜の代謝が悪くなって、胃腸障害や飲み込みにくさが出る
3.テケジョはまず肉を食べよう!
「健康のために肉は食べない」などというのは、大昔のまちがった健康常識です。ココロと体の不調を実感しているなら、まずは肉です。
肉の主な栄養素は、たんぱく質。食事からとるべき9種類の必須アミノ酸がバランスよく含まれています。ちなみに、9種類のうち1つでも足りないと、せっかくとったほかのアミノ酸の多くがムダになるので「バランスよくそろう」ことが重要です。しかも、血糖値を不安定にする糖質はゼロに近く、ココロによく効くビタミンB群や鉄、亜鉛がそろったスーパー食材。人間と同じで何を食べて育ったかでお肉の質も決まります。選ぶ際にはその点も考慮が必要。よくかんで食べましょう。
肉がココロによい理由
●たんぱく質、ビタミンB群、鉄、亜鉛など、ココロの健康に必要な栄養素を含んだ、スーパー食材!
●体内で合成できない必須アミノ酸がバランスよく含まれている(良質のたんぱく質)
●糖質が低いので血糖調節障害の改善にも最適
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