#99 婚活1年10カ月でやっとわかった「大きな間違い」【40代編集長の婚活記】

2018.06.27 LOVE

意味深な言葉で「勝手に妄想」

そして、こんなことも言われた。

ロンドン「アサミちゃんのことは100%、ううん、200%恋愛対象にならない! ま、だから仲良くできるんだけど」

まぁ、そうだよね。

彼の恋愛話はいろいろ聞いていたし、元恋人にも会ったことがある。当然だが、男性だった(苦笑)。つまり、彼のタイプが私とは抜本的に違うっていうのは、性別からして違うということ。

そんなことは知っていたけれど、再会した今夜はあまりに意味深な言い方をするから「もしかしてゲイからバイへと恋愛対象が拡大したのかも?」と、勝手に妄想してしまったのだ。

 

誤解した「もうひとつの理由」

勝手な妄想で誤解してしまった理由は、もうひとつある。

やや過剰なまでのスキンシップだ。

ロンドンくんに限らず、なんとなくゲイのかたは……スキンシップが多い気がする。

編集者という職業柄、ゲイ男性のお知り合いは少なくない。美容・アパレル・クリエイティブ業界……。そしてわりと気が合う(笑)。そしてみんな、いわゆるノンケのかたより圧倒的にスキンシップが多い

よく、同業の編集者たちもそう言っている。

ゲイの男性にとって女性は恋愛対象ではない。だから、女性に対しては同性の友達の感覚でスキンシップをしてくる。それは恋愛として意識していないからこそなんだけど……。

完全に私の早とちり。

まともに9年以上恋愛していなかったせいで、恋愛免疫力が低下しているのだろうか。久しぶりの男性(見た目は)からのスキンシップにドキドキし、勝手な妄想力が働いてしまった。

 

「今日、好きになった」って?

こっそりマスターを指さながら「この人のことが好きになっちゃった」と告白してきたロンドンくん。マスターはカウンターの奥のほうで仕事をしていて、こちらの様子を気にも留めていない。

アサミ「あ、そう! そういうこと!」

ロンドン「やだ、声が大きい! まだ伝えてないんだから!」

アサミ「ごめん、ごめん。でも“今日わかったって何でよ? 前から来てたんでしょ、このバー」

今日って言うから、私が勘違いした部分もあるわけで。

ロンドン「アサミちゃんが来る前ね、ず~っと二人きりだったの。でね、いろいろお話してたのよ」

アサミ「あら、お邪魔虫だったかしら」

ロンドン「いいの。むしろ緊張ほぐれたから、ありがと」

アサミ「どうして今日、恋愛センサーがONになったわけ?」

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