冷え性に悩むかたへ。血のめぐりをよくして冷えを改善する日常生活3つの習慣
血のめぐりをよくする3つの習慣
運動不足による筋力の低下が冷えの原因のひとつだと、先ほどのチェック項目にあげましたが、激しい運動が必要なわけではありません。ちょっとした刺激でも血のめぐりは改善します。また、アルコールや糖類を取ってはいけないわけでもなく、むしろ体をあたためる食べ物を積極的に取り入れればよいのです。
1.膝のウラを意識してマッサージ
足くびから先は心臓から押し出された動脈の血が行き渡りにくく、逆に足の静脈の血は心臓に戻ろうとしても重力にさまたげられて血のめぐりが滞りがちです。
膝のウラには膝窩動脈という動脈がありますが、膝窩動脈は心臓から押し出された血液を、膝下まで送ってくれるだけではなく、自律神経を整える役割もあります。膝のウラを寝る前のリラックスした状態で1~2分マッサージするのがおススメです。足のむくみにも効果的です。(元北里大学准教授・保健学博士・入間川清子先生)
2.「しょうが」で体をぽかぽかに
「しょうが」の成分であるジンゲロールは体内に入ると血管を拡げて血のめぐりを良くする働きがあります。もう1つの成分であるガラノラクトンには、体をあたためる作用とあわせて腫れ・痛みを鎮める作用も。
生の「しょうが」なら1日1かけ(1食あたり3g)が目安。たとえば、チューブの「しょうが」ならティースプーン1/2~1杯をお湯100mlに溶かして飲んでも体がぽかぽかに。ハチミツなどを加えると口当たりが飲みやすいかもしれません。(エル鍼灸治療院院長・山口寛子先生)
3.半身浴で体をあたためて芯からリラックス
冷えにはなんといってもお風呂でじっくりとあたたまるのが効果的です。
特に半身浴は20分前後にわたって腕を出して心臓から下、みぞおちから指三本下にお湯をはり、ゆったりと入ることで体がぽかぽかに。心臓が圧迫されないことで、その分足先までの血流が良くなります。 (ヨシコクリニック院長・高木嘉子先生)
血めぐりアップ対策は、急にはじめても本格的に寒くなってしまったら、なかなか効果が出にくいもの。今のうちから、サラサラ流れる血液美人を目指して3つの習慣をマスター。今年こそは、冷え知らずの快適な冬を迎えたいものです。
参考資料・『全身の「血めぐり」改善100のコツ 決定版』 (主婦の友社)
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