その不調、低体温のせい?昼間が36℃未満の人は注意!

生理不順が気にならなくなるアラフォーは、あんまり体温をはからなくなりがち。でも、どうも不調が続く……という人、もしかして以前より体温が低くなっていませんか?  今すぐあなたの生命を脅かすことはないかもしれないけれど、「冷えは万病の元」とも言います。まず1週間チェックしてみて!

いくつある?低体温が原因かもしれないトラブル

Business woman holding blank with request question sign on grey background. Closeup portrait

 

・白髪、髪のパサつき

・目の下のくま

・肩こり、頭痛、めまい

・疲れやすい、だるい

・朝起きられない

・午前はぼーっとしている

・下半身がむくむ

・手足が冷えやすい

・太りやすい、やせにくい

・かぜをひきやすい、治りにくい

よく「平熱は何度です」という言いますが、実は人の体温は一定ではありません。

朝、目が覚める前がいちばん低く、15-17時ごろピークになり、その後入眠に向けて下がっていく、というのが一般的なリズム。朝起きたときが36℃くらい、夕方のピーク時で36.5℃くらいというのが目安です。このほか、女性には生理周期に応じて、排卵が起きると体温が上がります。

日中の体温が36℃に満たない場合を低体温と呼びます。病気の低体温症とは違い、恒常的に体温が低めの状態で、これそのものが異常事態というわけではありません。熱が高くなるよりは、低いほうがいいのでは?と思いがちですが、この低体温は上に挙げた不調の原因になります。

なぜなのでしょうか。体温が低いと免疫細胞や身体内の一定の酵素が活発に働けなくなり、免疫力が身体の活動が低下します。この結果、かぜをひきやすくなったり、アレルギー性疾患などさまざまな病気を引き起こしたり。がんへの抵抗力も弱くなることがわかっています。

また、よく言われるように代謝も悪くなります。太りやすくなり、皮膚や髪が老化するなど、いいことは一つもありません。

自律神経を整え、筋力をつける

Young woman in casual clothes in an office

この体温と深く結び付いているのが自律神経。自律神経には全身の体温を維持・調節する働きがあります。暑いときには副交感神経が働き、血管を広げて身体から熱を逃がします。逆に、寒い場合は交感神経が働き、血管を収縮させて熱が逃げるのを防ぎます。

1日の体温リズムもこうして維持されているのですが、この自律神経はさまざまな理由でバランスを崩しやすいもの。結果的に低体温が引き起こされてしまうのです。

また、「熱」を生み出す力の低下も問題です。人間の体は、その細胞が血液から栄養を取り込み、それをエネルギーに変えるとき、熱を生み出します。

熱は体の中でも活動が活発な、心臓や肝臓を中心としたおなかの部分、あるいは脳や骨で作られます。「深部体温」という言い方をしますが、人間の中央、内臓は37℃くらいです。末端にいくほど体温が下がっていくのですが、特に多く熱を作り出すのが筋肉。

ところが、アラフォーともなると長年のデスクワークがたたり、座りっぱなしで動かないせいで筋力ががくんと低下、手足の冷えが加速します。「最近冷えがつらいな」と感じたら要注意。

というわけで、低体温を改善するには、自律神経と筋力という、どちらも密接に関連した2つの要素を考える必要があるのです。

できることからトライ!生活改善の7つのコツ

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1・毎日朝食を食べ、規則正しいお通じを促す

2・可能な限り早寝早起きを心がけ、質のいい睡眠をとる

3・階段を使う、少し歩くなど、毎日できることでコツコツ筋力アップ

4・スマートフォンを使いすぎず、身体を動かす娯楽を

5・エアコンの設定温度は適温にし、定期的に汗をかく

6・20時までに夕食を食べ終わり、入眠しやすいリズムを作る

7・良質のたんぱく質と野菜をとり、食事の質を上げる

幼児の例ですが、「毎日2時間の運動を18日継続したところ、体温異常が改善した」という研究も。子どもは大人より体温が高いので、こうした結果が顕著に出ます。逆に言うと、大人でもコツコツと努力すれば必ず改善されるということ。

体温計を買ってみるのもオススメです!

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ピジョン チビオンタッチ/ピジョン ネットでの通販価格はおおむね8000円前後。非接触式はいろいろあるが、信頼性を値段を勘案して選んで。耳式は個人的になんだかいまいちでした。

個人的にはですが、こうした「自分のリズムの発見」のために、額にあててピッと1秒で体温をはかれる「非接触体温計」を1つ購入するのは超オススメ。半永久的に使えるもので安いものです。

これをドレッサーや洗面台など目立つ場所に置いておくだけで、通りかかるたびにピッとはかる習慣がつき、自分の体温のリズムがわかりやすくなるんです。

私はプレ更年期&風邪をこじらせた肺炎をきっかけに一気に体温が高くなってしまったのですが、これがあるおかげでいろいろな自分の体調がわかりました。

仕組み上、これまで使っていた脇ではかる体温計とは体温がずれますし、額のどの位置ではかるかでも表示温度が変わりますので、回数をこなしてクセをつかんでください。

私たちはアラフォーは、30代までとは違い、「いかに健康に暮らせる人生の残り時間を長く増やすか」を真剣に考える年齢に差し掛かっています。低体温に悩む人にかぎらず、これらはどんな人にとっても、今すぐ始められて必ずいい結果をもたらす生活の工夫です。みんなでがんばりましょう!

参考・『読むだけで自律神経が整う100のコツ 決定版』主婦の友社

 

 

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