夏のアーユルヴェーダー養生、ココナッツオイルでセルフマッサージ

本格的に暑くなってきました。大人の夏休みまであと少し!青い空と青い海が広がる南国のリゾートだったら暑さをどう凌ぐでしょうか?夏の興奮を鎮め、体と心をゆっくりと休める時間、自然治癒力を高めて夏風邪や皮膚のトラブルを防ぎ、快適な生活のためのセルフケアをご紹介します。

 

夏バテ防止には熱帯国の知恵

暑い気候から避けるようにして、冷たいものを食べたり飲んだり、冷房に入りっぱなしの生活で、気がつく頃には内臓が冷えきり、消化力が低下、食欲不振、自律神経のバランスが崩れて、寝つきが悪く睡眠不足……夏の不健康スパイラルに陥っていませんか?

 

灼熱の常夏を彷彿させるような熱帯夜……避暑地もいいけど、南国のリトリートなどのように、暑さの中で養生しながら過ごしたいですね。

 

爽やかな朝、日の出と共にプールや海でひと泳ぎして、木陰でトロピカルフルーツの朝食、贅沢なマッサージでゆっくりとした時間に憧れます。

 

しかし、忙しくて時間が取れない方などには、ゆっくりとした休息する時間を意識的に作るようにするためにも、セルフケア(自己治癒)のマッサージと優雅な時間が夏の養生にうってつけです。

 

熱帯国インドやスリランカ発症のアーユルヴェーダ(生命の科学)は、暑い時期を乗り越える過ごし方の知恵がたっぷりあります。

 

養生などにより自分の内なる力である自然治癒力によって、心身がバランスよく健康を維持するという伝承医学の考え方です。ハーブ食事療法や生活処方箋、ヨガや瞑想の浄化法、人生における目的など哲学的なこともアーユルヴェーダーの深い叡智に含まれています。

 

自然治癒力を高めるための夏の食事療法は、前回の(https://otonasalone.jp/72754/)ニオイの記事内で触れましたが、今回は快適な生活に近づくために、普段頑張っている方々へゆっくりとした時間とセルフケアについてご紹介します。

 

ココナッツオイルで体の熱を取り除く

オイルによるケアのことをアビヤンガと言います。インドやスリランカでは2名の施術者によりマッサージするのが主流ですが、今回は自分でできるセルフアビヤンガです。皮膚表面からオイルを染み込ませる方法です。

 

大切なのは自分の体をいたわりながら扱うことです。ヨガの考え方の一つに「体は神聖な寺院」あります。まるで寺院を掃除するように、丁寧に体を磨きましょう。

 

ココナッツオイルには冷却作用があります。

 

通常は体の中心部(心臓)から末端へ、上から下へ向けてマッサージします。

 

ポイントとなる箇所は、頭、耳、足裏です。忙しい方は3点を重点的に行いましょう。たった5分行うだけでも心身が軽くなるのを感じます。ゆったりした時間が取れる場合は、全身のセルフケア(約5〜15分)をオススメします。

 

  • 頭:10本の指の腹で、頭部を掴むようにしクルクルと指を回します。頭皮からオイルを染み込ませストレス解消、疲れ目、頭痛、不眠に効果的です。
  • 耳:たくさんのツボが集まっているので、耳の前後、内側、耳たぶを親指と人差し指でマッサージします。体の代謝が上がります。
  • 足裏:足の甲や指の間も入念にマッサージします。血行促進、代謝がよくなります。

 

お風呂場にタオルを敷いて行うと、部屋の床がベトベトにならずに行えます。

オイルマッサージの後は、10分程度休息し、シャワーや入浴でオイルを落とします。

 

理想は、夏の朝にココナッツオイルで体をマッサージすると、その日は体が熱くなりすぎるのを防ぐことができます。

 

しかし、私は朝のオイルマッサージはたまにしかしません。なぜなら意外と冷房で体が冷えるからです。夜の快適な睡眠、冷房に頼らない自然の風で眠るのを心がけるために、夕方や夜の時間にココナッツオイルでセルフアビヤンガです。入浴は夕食前が理想的です。

 

夏の間、熱が体にこもりっぱなしで秋を迎えてしまうと、体内の熱が一気に放出し発熱や湿疹、夏風邪を引きやすくなるので、夏の時期は無理をせずにゆっくり過ごすためにも、ココナッツオイルのマッサージの時間は大切です。

 

(注意)アーユルヴェーダオイルの約20%が農薬や重金属などで汚染されているとJAMAで報告されています。できるだけオーガニック認証されたものや食用オイルでなく、マッサージオイルと記載されたものを使用しましょう。

 

生理期間、妊娠中、発熱中、怪我の箇所には行いません。

 

目立たないところに少量のオイルを塗布し反応を見て、オイルによる皮膚トラブルを防ぎます。

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