猛暑より地味に要注意!「春の寒暖差が招く自律神経の乱れを放置すると不調だけでなく…」最小限に抑えるため外出時にできる簡単なことは?【石原新菜先生が解説】

ぽかぽか陽気に誘われて薄着で外出をしたはいいけれど、手足が冷えて翌日はなぜか体がぐったり……。そんな経験はありませんか?

寒い日と温かい日が交互にやってくる「三寒四温」のこの時期こそ、「うっかり冷えに注意をして」と女性の温活を推奨するイシハラクリニック副院長の石原新菜先生。季節の変わり目に必要な温活についてお話を聞きました。

【石原新菜先生の“ご自愛温活”のすすめ#6】

夏の暑さ、冬の寒さより地味に体にこたえる春の寒暖差

昨日は薄手のシャツ1枚で大丈夫だったのに、今日は冬のコートをひっぱり出すほどの寒さ…。春は気温が目まぐるしく変わる季節です。実は春のように一日の最高気温と最低気温の差が大きいほうが、ただ暑い夏、寒い冬より体へのダメージが大きくなります。

 

なぜなら、体温調節のために一日中、自律神経がフル稼働してしまうから。自律神経がその対応に疲れて乱れてしまうと、睡眠の質が落ちたり、疲れやすくなったり、体がだるい、お腹の調子が悪いといったさまざまな症状が出てくるのです。

 

さらに「春に3日の晴れなし」ということわざがあるように、春は天気の変化が大きい季節。この天気による気圧変化も体調に影響を与える要因のひとつです。低気圧が近づくと、頭痛、めまい、だるさを感じる方が多いのも、気圧による自律神経の乱れが関係しています。

 

漢方の観点では雨の日に調子が悪い人は、体内の水分バランスが崩れやすい「水毒(すいどく)」の傾向があるともいわれます。

 

また、4月からの新生活で、人間関係や環境の変化によるストレスも、自律神経に影響を与えます。とにかく3~4月の季節の変わり目は、さまざまな要因によって自律神経が振り回される時期。いかに自分の中で自律神経の振り幅を小さくできるかが、体調を整えるコツです。

 

パッと見は春っぽくても「中身は冬装備」が正解

自律神経の乱れを最小限に抑えるには、気温に左右されないように温活が大事です。昼間は温かいのでつい油断しがちですが、パッと見は春服、中身は冬装備がこの季節の服装の正解。

 

例えば、春っぽい素材のアウターを着ても、その下には薄いダウンコートやヒートテックなどの温かいインナーを着たり、腹巻や簡易カイロをつけるなどして、しっかり温活を心がけましょう。

 

この時期、外出の際「今日は大丈夫かな」と思って上着を忘れて、結局すごく寒い思いをすることもありますよね。たとえポカポカ陽気で大丈夫だと思っても、安全対策として上着やストールを持って出かけましょう。特にストールは肩にかけたり、首に巻いたり、ひざ掛けにしたりもできるので、この時期は一枚あると本当に重宝します。

 

ゴールデンウィーク前まではうっかり冷えにご注意を

一度、温かくなってもゴールデンウィーク前くらいまでは、突然寒い日があるので、寒さ対策を忘れずに。この時期に冷えをため込んでしまうと疲れやすくなり、梅雨以降に体調を崩しやすくなります。

 

ただでさえ梅雨は湿気で体調を崩す方が増えるのですが、自律神経が乱れたまま放っておくと、心身がスッキリしないままさらに不調が重なってくることが少なくありません。そして、そのままメンタル不調につながってしまうケースも。

 

もし2週間以上気持ちが落ち込んでいる、眠れない、やる気が出ないといった「プチうつ」状態が続くなら、早めに医師に相談をしましょう。心療内科やかかりつけの婦人科などでも相談できます。

 

季節の変わり目の不調は、小さな温活の積み重ねで防ぐことができます。ぜひ、いつもの春服にひとつ冬仕様の温活アイテムを加えて、春のレジャーを楽しんでくださいね。

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【解説】
イシハラクリニック 副院長
石原新菜先生

ヒポクラティック・サナトリウム副施設長、健康ソムリエ理事。1980年 長崎市生まれ。小学2年生までスイスで過ごし、高校卒業まで静岡県伊東市で育つ。2000年4月帝京大学医学部に入学し、卒業後は同大学病院で2年間の研修医を経て、現在父、石原結實のクリニックで主に漢方医学、自然療法、食事療法により、種々の病気の治療にあたっている。クリニックでの診察の他、わかりやすい医学解説と親しみやすい人柄で、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍中。

 

撮影/森崎一寿美

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