「最近の若手は報連相しない」は本当? 1万人超の若者に聞いてわかった、理由とは?“Z世代分析のプロ”が教える「世代間コミュ障」解決術
若手がなかなか報連相をしてくれない……そんな悩みを抱える上司は少なくないようです。些細な確認がないまま仕事が進み、大きなトラブルにつながる危険性も──。一方で若手は、「迷惑では?」「どこまで報告すべき?」と不安を抱え、必要な連絡さえためらってしまう人も多いのだそう。この世代間ギャップによるすれ違いは、解決できるのでしょうか?
Z世代分析のトップマーケターであるSHIBUYA109 lab.所長・長田麻衣氏は、「快適な職場をつくるうえで不可欠なのは、双方のリスペクト」だと語ります。本記事では、長田氏が1万人超の若者インタビューから導き出した「世代間コミュ障」解決術をまとめた著書から、「報連相が生まれやすくなる具体的なコミュニケーションの工夫」をご紹介します。
※本記事は書籍『ほめられると気まずすぎてしぬZ世代、ほめて伸ばそうと必死になる上司世代』 (長田麻衣:著/徳間書店)から一部抜粋・編集したものです
報連相(報告・連絡・相談)がないのは「怠惰」ではなく「萎縮」かも
【上司世代の本音】報連相は仕事の基本中の基本であり常識なのに……
【Z世代の本音】何をいつどれくらいの頻度で報連相したらよいかわからない
若手世代の多くはなかなか報連相をしてくれない――そう思うこと、ありませんか?
上司世代としては、「自己判断で動く前に、ひと言聞いてほしかった」「相談してくれればこんなに大きなトラブルに発展しなかったのに」などとモヤモヤする場面もあるかもしれません。
しかし、その一方で若手世代も迷っています。「こんな些細なことを報告してもいいのだろうか」「忙しい上司をつかまえて報告するほど重要なことなのか。かえって迷惑なのでは」と。
若手世代が十人十色であるように、上司世代も人によって考え方やマイルールが異なります。少しでも小さな進展があればそのたびに報連相がほしい人もいますし、何か問題があったときだけ連絡をしてほしいという人もいます。
中には、せっかく部下から報連相を受けたのに、「いちいちそんなことまで報告(連絡、相談)してくれなくても……」といったネガティブな反応を無意識に取ってしまい、若手世代を萎縮させてしまうケースもあるほど。
若手世代は、相手に迷惑をかけることを恐れる傾向があることが、私たちの調査から明らかになっています。そのため、報連相をすることで相手に嫌がられるくらいなら、連絡をしないほうがお互いのためだと判断してしまうのです。
〈上司世代向けアドバイス〉
希望する報連相のタイミングと頻度を先に伝えておく
そこで私は常日頃から、「自分はこのペースで報連相をしてほしい」という希望を若手社員に伝えるようにしています。
たとえば、「進行中案件について、プレゼン用の資料の骨子が固まった時点で1回報告してください。私がそれをチェックした後、完成前に再度見せてください。一緒にブラッシュアップしましょう。もし迷ったりしたら、どんな些細なことでもいいので気軽に相談してくださいね」というように。併せて、自分のスケジュールも共有し、連絡を避けてほしい曜日や時間帯も伝えておきます。
このように報連相のタイミングや頻度を共通認識として持っておくと、若手は迷わず連絡をくれますし、上司は自分が求める頻度で報連相を受けることができます。
さらに「何かあったときに守ってあげられないから」とひと言加えたら、若手世代の社員たちはどんどん報告してくれるようになりました。上司から「報告してください」と言われると、若手も「ちゃんと見てくれているんだ」と安心感を得られるようです。
〈Z世代向けアドバイス〉
遠慮せずにどんどん質問したほうが、自分にも上司にも有益
これは、私が実際に新卒時代に先輩に言っていただいた言葉です。上司は部下をフォローするためにいるのだから、わからないことや迷ったときは遠慮せずどんどん聞けばいい!という意図で言ってくれました。使うものなんだ~と思うと、話しかけやすくなった記憶があります。
また、よく若手世代から聞かれるのは、「自分が何をわかっていないのかがわからない!」という言葉。わからないことが多すぎる。でも質問すると「そんなことまで聞いてくるの?」と思われそうなのが不安なんですよね。
ただ、仕事において遠慮することで生じるタイムロスは、誰も幸せになりません。上司も若手も関係なく、ゴールに向かってともに頑張ることが仕事ですし、上司の役割はプロジェクトを成功に導くためにマネジメントすることです。
ひょっとしたら、上司もあなたから全然質問がないことを不安に思っているかもしれませんよ。臆せずどんどん話しかけましょう!
>>>若手が「電話を嫌がる」のはなぜ?職場の世代間ギャップに悩む上司がわかっていない「若者特有の心理」とは
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■著者略歴: 長田麻衣(おさだ・まい)
株式会社SHIBUYA109エンタテイメント SHIBUYA109 lab.所長。総合マーケティング会社にて、主に化粧品・食品・玩具メーカーの商品開発・ブランディング・ターゲット設定のための調査やPRサポートを経て、2017年に株式会社SHIBUYA109エンタテイメントに入社。SHIBUYA109マーケティング担当としてマーケティング部の立ち上げを行い、2018年5月に若者マーケティング機関「SHIBUYA109 lab.」を設立。現在は毎月200 人のaround20(15歳~24歳の男女)と接する毎日を過ごしている。セミナー登壇ほか、TBS『ひるおび』でコメンテーターも務める。著書『若者の「生の声」から創る SHIBUYA109式 Z世代マーケティング』(プレジデント社)。
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