「凡例」ってぼんれい?みんなが読み間違えている熟語10選

先日、ある料理屋で鳥刺しをいただいたのですが、塩と梅肉が添えられていました。醤油ではなく、この塩と梅でいただくという形。

 

「まさに良い塩梅ということですね」と申し上げましたら、お店の主人が「ありがとうございます」、なんと素敵な取り計らいと感激していると、同席した年下の女性が「今の、どういう意味だったんですか?」(笑)。

「塩に梅と書いて『あんばい』と読むの。『あんばい』っていうのは、料理の味加減のこと。塩と梅(元は梅酢)で調節したことから来た言葉なのよ」

 

この女性がこの日以前に「塩梅」を人前で読む機会がなくて、本当に良かったわとホッと胸をなで下ろしました。「あんばい」の意味は知っているはずですが、漢字になると分からない人も多いそう。彼女もきっと「しおうめ」だとか「えんばい」とか、そう読んでいたでしょうね。

 

今日は、読めそうで読めない?いざ読んでみたら誤読が多い熟語を10個、こっそり勉強しましょう。

 

問題1 次の熟語はなんと読む?「塩梅」

例 良い塩梅に仕上がった。

答え……あんばい

「塩梅」は、読めない人が多く、意味を知ると「なるほど!」と頷ける熟語ですね。

塩梅(あんばい)
1 塩と梅酢で調味すること。一般に、料理の味加減を整えること。また、その味加減。
2 物事のほどぐあい。かげん。特に、身体の具合。
3 ほどよく並べたり、ほどよく処理したりすること。
(広辞苑第6版)

 

問題2 次の熟語はなんと読む? 「脆弱」

例 脆弱な態勢

答え……ぜいじゃく

「脆弱」を「きじゃく」と誤読することが多いです。某都知事も「きじゃく」と読んでいて有名に。

脆弱(ぜいじゃく)
身体・器物・組織などが、もろくよわいこと。
(広辞苑第6版)

 

問題3 次の熟語はなんと読む? 「凡例」

例 凡例にはどのように書いてありますか?

答え……はんれい

「凡例」を「ぼんれい」と読み間違える人が多い熟語。

凡例(はんれい)
書物のはじめに掲げる、その書物の編集方針や利用のしかたなどに関する箇条書。例言。
(広辞苑第6版)

 

問題4 次の熟語はなんと読む? 「一入」

例 手厚い歓迎に感慨も一入

答え……ひとしお

簡単な漢字なので、むしろ「え?これ、いったいなんて読むの?」というパターンの熟語

一入(ひとしお)
1 染め物を染め汁に1回ひたすこと。はつしお。
2 ひときわ。一層。一段。
(広辞苑第6版)

 

問題5 次の熟語はなんと読む? 「手水」

例 手水は済ませましたか?

答え……ちょうず

これもまた簡単な漢字です。神社などに札がかかっていることも。「てみず」ではありません。神聖な場での読み間違いは要注意ですね。

手水(ちょうず)
1 手・顔などを洗う水
2 社寺など参拝の前に、手・顔を洗い清めること。
3 かわや。また、かわやに行くこと。
4 大小便。
(広辞苑第6版)

 

問題6 次の熟語はなんと読む? 「逝去」

例 部長の御尊父様が逝去されたとのこと

答え……せいきょ

これも、間違えてはいけないシーンで間違えやすい熟語。「逝」は「せつ」とも読むので「せつきょ」と読み間違える人も多い言葉です。

逝去(せいきょ)
他人の死の尊敬語。
(広辞苑第6版)

 

問題7 次の熟語はなんと読む? 「白夜」

例 緯度の高い地域では一日中太陽が沈まない「白夜」という現象が起きる。

答え……はくや

本来は「はくや」 。「びゃくや」になったのは、有名な歌『知床旅情』の誤読から。誤読が流行歌によって市民権を得た例です。現在では「びゃくや」でもOKですが、本来は「はくや」だったことを覚えておいてくださいね。

白夜(はくや)
北極または南極に近い地方で、夏、日没から日の出までの間、散乱する太陽光のために薄明を呈すること。また、夏至の頃の日が沈まない夜。びゃくや。
(広辞苑第6版)

 

問題8 次の熟語はなんと読む? 「婉曲」

例 申し出を婉曲に断る

答え……えんきょく

「わんきょく」と誤読する人が多い熟語。

婉曲(えんきょく)
表現などの遠まわしなさま。露骨にならないように言うさま。
(広辞苑第6版)

 

問題9 次の熟語はなんと読む? 「開眼」

例 師匠に出会い、私は開眼した。

答え……かいげん

誤読の代表格。「かいがん」と読む人が多いです。「かいがん」と読む場合もあります。それは、外科手術で目を見えるようにする場合のみ。

開眼(かいげん)
1 新たにできた仏像・仏画像などに眼を描き入れ、仏の魂を迎え入れること。またその法会。開眼光。入眼(じゅがん)。
2 慧眼(けいがん)を開くこと。仏教の真理を悟ること。また、一般に芸道などでさとりを開くこと。
3 世阿弥の用語。縁者の演技によって見物人を感激させることのできる一曲のやま。
(広辞苑第6版)

 

問題10 次の熟語はなんと読む? 「黒白」

例 この件について、はっきり黒白をつけましょう。

答え……こくびゃく

「白黒をつける」と混同している人が多いようです。

黒白(こくびゃく)
1 黒色と白色。明と暗。
2 よいこととわるいこと。是非。正邪。
(広辞苑第6版)

 

この記事を読んだ皆さんは、とりあえずこの10語についてはしっかり覚えておきましょう。まだまだ誤読で有名な熟語はたくさんあります。また機会をみて一緒に勉強しましょう。

参考書籍
読めそうで読めない間違いやすい漢字』出口宗和

スポンサーリンク

目上の人に「お体ご自愛下さい」は失礼?NG敬語メールと文末の正解7ポイント

以前、目上の方に帰りしなに「これからも頑張って下さい!」と伝えたら、「あなたがね」と失笑された経験があります。頑張って成果を出している人に対し「頑張ってください…

「伺います」と「参ります」どちらを使うべき?意外な敬語の間違いと意味

仮に、アポイントの確認をするとしましょう。「明日、オフィスに伺おうと思います」「明日、オフィスに参ります」。メールでも電話でも、どちらも正しいように感じますが、…

敬語の3大間違い。「させていただく」「よろしかったでしょうか」「おっしゃられる」

敬語はとにかく丁寧であればいい、だからたくさん丁寧な要素を入れればいい。そう考えているなら、おそらくあなたの敬語はだいたいが間違っています。中でも代表的な間違い…

「甘味処」は「かんみどころ」じゃない⁉簡単なのに読み間違える熟語10個

「重版出来!」という速報を読んで、「○○さんの本、じゅうはんできだって!すごいね!」と伝えてくれた友人。ツッコミどころ満載でしたが「へー、すごいね!」と流しました…

こんな会話をする人は嫌われる!言語哲学者に学ぶ「4つのNG」

クリスマス・パーティ、忘年会シーズンですね。気の置けない仲間とワイワイするのもよし、職場の仲間と一年の労を労うもよし。そういう中で、自然と人が集まる素敵な会話を…

丁寧なつもりが無礼に!3つの危険な日本語「了解」「大丈夫」もう1つは

礼儀正しく言っているつもりが、実は「失礼」にあたる言葉だった。そんなガッカリなことはありませんよね。もちろん、人間なのでつい言い間違えてしまうこともありますが、…

「さすがです」は実は失礼?相手をうんざりさせる3つの敬語

敬語に関して、使う立場としては、本当に色々気を遣っているのですが、果たして敬語を受ける立ち場の方から見ると、どのような感じなのでしょうか。私も年齢を重ね、人並み…

「させて頂く」とは失礼!そのワケと改善案を解説

あなたが今朝送ったメールに、「させて頂く」という言葉は何回出てきましたか? そして「いただく」を「頂く」としていませんでしたか? 今日はその2点について、どうし…

言葉遣いを直したいあなたへ。今すぐできる2つの対策

元女性議員の暴言が話題ですが、あそこまでひどくないにしても、言葉の悪さは育ちの悪さに対するイメージと直結します。いわゆる「お里が知れる」とはこのこと。ほんの少し…

「過不足」は「かぶそく」ではない!ありがちな濁点がらみの誤読5つ

新年号が「令和」に決まりましたね。清音か濁音かという間違いがない熟語で良かったです。「平成」に元号が変わった時は、「へいぜい」ではなく「へいせい」でいいの?のよ…

「極めつけ」「極めつき」どっちが正しい?うろ覚えだと恥ずかしい言葉10選

日本語の言い回しには、とても似通ったものがあり、きちんと覚えていないと、恥ずかしい言い間違いになってしまうことも。今日はそんな「うろ覚え」な言い回しを10個選んでみました。どうして覚え間違いをしているの…

「過不足」は「かぶそく」ではない!ありがちな濁点がらみの誤読5つ

新年号が「令和」に決まりましたね。清音か濁音かという間違いがない熟語で良かったです。「平成」に元号が変わった時は、「へいぜい」ではなく「へいせい」でいいの?のような話もありました。「平生(へいぜい)」…

「甘味処」は「かんみどころ」じゃない⁉簡単なのに読み間違える熟語10個

「重版出来!」という速報を読んで、「○○さんの本、じゅうはんできだって!すごいね!」と伝えてくれた友人。ツッコミどころ満載でしたが「へー、すごいね!」と流しました。こういう言葉の訂正って、人間関係に響く…

「ちょっと」を○○に言い換えるだけで…劇的上品な言葉づかいベスト10

特に敬語をふんだんに使っているわけでもないのに、なぜか言葉が美しいと感じる人がいます。雑な感じがしない、ある種、格のある雰囲気の言葉を使う人です。そういう人たちの言葉の特徴に「あらたまった」感じがする…

「おざなり」と「なおざり」どっちが正解?わかりにくい日本語の意味

ぼくたち、ずっとこのことを「おざなり」にしてきたよね。なんとなく意味は分かりそうですよね。では次の言葉はどうでしょう?ぼくたち、ずっとこのことを「なおざり」にしてきたよね。このカップル、どっちの状態が…

早急を「そうきゅう」と読んだら間違い!みんなが怪しい読み方10選

写真を貼付するのと、写真を添付するのとでは、すべきことが違います。今日はそんな言葉の中からビジネスシーンで恥をかいてしまいそうな誤読を10個集めてみましたので、こっそりチェックしてみてくださいね。1 代…

続柄は「ぞくがら」じゃないの?みんなが間違えている読み方10選

この前、「続柄」を「ぞくがら」と読む声が聞こえ、ちらっと横目で見てみると、ちゃんとした大人の女性でした。こうして訂正される機会がなかった人って、結構多いのだろうなと思いました。今日はそんな言葉の中から…

「いらっしゃる」「参る」「伺う」日本語の使い分けの正解は?

もうすぐ春。敬語のミスも、新人さんならご愛敬。でもまあ、間違えないに超したことはありませんし、間違いがなぜ起きるのか、先輩の立場なら説明して直してあげた方がいいですよね。今日は敬語の中でも言葉が変化す…

実は正解日本語「ご質問があります」。こう言い換えると違和感がない!

「先生、ご質問があります」この言い回しに関しては、私も違和感を覚えるクチです。敬語に関する本でも、マナーの本でも、この言い回しはNGとされることが多いです。しかし実は、文法的には間違いではないのです。「…

【完全解説】「伺わせていただきます」「部長様」は間違い。二重敬語を予防するたった1つのルール

二重敬語というものがあります。敬語が重なってしまい、文法的に間違いだというものです。この二重敬語に対し「まあ、そんなことで敬意を決める人はいない」「目くじら立てて言うものでもない」などという説もありま…

スポンサーリンク

スポンサーリンク

注目の記事

WORKに関する最新記事