岩井志麻子 私の「重大ニュース2018」とは? 1年を振り返る
十二月に入り、今年を振り返ってみたのだが。良くも悪くも、ぱっとしない一年だったなぁ~、と苦笑いするしかない。今年、何か自分にとっての大きな出来事や事件があったっけ? と考えても、すぐには何も浮かばない。
1年があっという間に過ぎるのは、幸せだから?
そんな先日、あるイベントである芸人さんにお会いした。私が娘さんと呼ばれていた時代は大変な人気で、映画やドラマや歌番組、いろいろと活躍されていた。しばらくお見かけしない時期があったのは大病されたからで、今も後遺症はあるものの、リハビリを経て地道に活動しておられる。
本業の話術はさすがの一言だ。「もう十二月だなんて、一年があっという間すぎて怖いです」こう話しかけると、彼はにこやかに穏やかに、こうおっしゃった。「それは、あなたが幸せだからですよ」なんだか、はっと胸を突かれた。
あなたは1年の速さをどう感じましたか?
自分自身について、何事もなかったイコール今年は幸せだった、そう気づかされたと同時に、「楽しいことをしているときって、あっという間に時間が過ぎるでしょう。
おもしろくないことをさせられているとき、不幸なとき、退屈なときは、時間が進まない。いつまでこれが続くんだろう、まだ続くのかと、ため息ばかりが出る」と、彼は一年の長さに嘆息し、時間が進まないことを噛みしめていたのだと知らされた。そして人気絶長期の頃は、それこそ一年があっという間だったんだろうな、と。
何事もなかったということは
言葉をちょっと交わしただけで、この芸人さんとものすごい何ごとかがあったわけではないし、その言葉だって一般的には強烈なインパクトを持つほどのものでもなく、人によっては聞いてもその場限りで忘れるかもしれない。
私もタイミングやそのときの心境、状況の違いで、「あー、そういえばあの芸人さんとちょっと話したっけ。内容までは覚えてないけど」となっていた気もする。大きな事件は、ささやかなことにはならないけれど。
ささやかなことは、本人には大きな事件になることはある。何事もなかった、といえるのが私の今年の重大ニュースではないか。来年もそうであってほしいような、本当にすごい何かが起こってほしいような。
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